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ビジネスを彩る、省スペースPC 第4回

保証で比較する、企業向け省スペースデスクトップ

2010年07月07日 09時00分更新

文● 花茂未来/インサイトイメージ

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標準保証の長さはデルとレノボが優秀

 企業におけるクライアントPCの導入において、注意を払いたいのがサポートの内容である。一般的には、製品に標準で付属する無償サポートと、別途申し込む必要がある有償サポートがある。ポイントになるのは無償サポートの内容で、特にハードウェアに故障が発生した際に、購入から何年間無償で修理対応してくれるかをチェックしたい。

 同じ価格で販売されているシステムでも、標準で付加される無償修理期間が長ければ、そのぶんだけ安心感が高まる。ビジネス向けモデルでは訪問修理サービスが標準で付加されていることもあり、メーカーへ発送する手間なく、社内に技術者がいない場合でも安心して導入できるからだ。

 ただし、この標準保証期間を敢えて短くして、初期導入コストを下げているメーカーもある。その場合でもオプションでサポートが選べることが多いので購入時に確認したい。

 今回用意した6機種に標準で付加されている無償修理期間と訪問修理期間は下記のとおり。

標準で付加されている無償修理期間と訪問修理期間

 無償修理期間はNECの「Mate タイプME MY32BE-A」、デルの「OptiPlex 780 USFF」、レノボの「ThinkCentre M90z All-In-One」が3年と長い。とくに、780 USFFとM90zに関しては3年間の訪問修理も標準で付属しており、充実した標準保証だ。しかし、3製品とも訪問修理は休日を除く翌営業日対応となる。

 一方、「ESPRIMO D530/A」と「Compaq 6005 Pro US/CT Desktop PC」、「Endeavor AT980E」は無償修理期間が1年と短く、D530/AとAT980Eは訪問修理がついていないので、不安を覚えることもあるだろう。

 この場合は、他の3機種と同様に3年間無償修理を追加するオプションサービスを利用することになる。D530/Aはプラス2940円で3年間無償修理・1年間訪問修理を追加可能だ。6005 Proはプラス6300円、AT980Eは1万500円で3年間無償修理・3年間訪問修理を付加できる。

 現段階でオプションサービスを用意していないM90zを除く5製品では、無償修理期間・訪問修理期間を共に最長5年まで延長することも可能だ。その場合の料金はデルが一番安価な料金設定となっている。

無償修理・訪問修理期間を5年に延長した場合の料金
製品名 料金
タイプME MY32B/E-A 4万5150円
D530/A 3万5700円
780 USFF 1万500円
6005 Pro 2万250円
M90z -
AT980E 2万1000円

 なお、デルの780 USFF以外の5製品は、標準での補償対象がPC本体のみとなる。例えば、液晶ディスプレーやプリンターなどは同時購入しても、その周辺機器の保証規定に準ずる形となるか、液晶ディスプレー用の保証オプションを追加する必要がある。一体型PCのM90zについても、液晶ディスプレーは標準補償対象に含まれない。


即日対応の訪問修理で安心

 システム管理者がいない企業では、即日対応の訪問修理はPCの導入にあたり、さらに安心感を得られるだろう。即日訪問修理を実施しているのは、今回の6製品ではデルの780 USFFと富士通のD530/Aのみとなる。

 780 USFFの場合は3年保証のみとなり、料金は平日のみ即日対応でプラス1万290円、休日の即日対応も含める場合は1万5540円となる。D530/Aの場合は、プラス2万6250円で3年、プラス6万3000円で最長5年まで平日対応の即日訪問修理を付加できる。

 そのほかにもNECのタイプME、デルの780 USFF、エプソンダイレクトのAT980Eでは、落雷や火災などの災害、PCの落下やコーヒーをこぼしたりといった不意の故障に対する保証制度も用意している。

 なお、以上の料金は、導入台数が1台の場合の料金になる。大量導入の際は個別見積もりとなるため、上記の数値はあくまで参考として見て頂きたい。

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