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初心者から上級者まで、ギターリストを満足させる!

Ubuntuでも動作するGuitar Pro 6の使い勝手を検証

2010年07月02日 12時00分更新

文● Ubon

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リアルな専用音源で最高にリアルなプレイバックを!

 Guitar Pro 6に搭載する専用音源RSEは、ギターはもちろん、ベース、ドラム、ピアノなどプロスタジオでレコーディングされた音色や、アンプサウンド、エフェクトを搭載。
 プリセットとして様々なスタイルから選ぶことも可能となっている。また、10トラックによるイコライザー、コンプレッサー、リミッター、リバーブなどのエフェクトを用いてのマスタリングを行うこともできる。

Guitar Pro 6に搭載する専用音源RSEは、ギター、ベース、ドラム、ピアノなどプロスタジオでレコーディングされた音色や、アンプサウンド、エフェクトを搭載する

 さらに、チョーキング、スライド、ベンドのようなギター特有の効果、ピックストローク、スラップ、フィンガーピッキングなどのプレイスタイルを再現することができるため、DAWで作曲を行う際に、MIDIデータを読み込んで、これらの効果を反映させて、よりリアルなギターサウンドとしてアレンジを加えることも可能となる。

ギター特有の表現も簡単に再現できるところがうれしい

 つまり、ギターを弾けない人、ギター以外の楽器のプレイヤーでもギターサウンドを楽しめるわけだ。

ギターリストに欠かせない数々の機能

 どんなチューニングのどんなコードでも、「ダイアグラム・ジェネレータ」機能により、フィンガリング・ポジションを表示可能。

譜面上の音符をクリックすると、可能性のあるコード(和音)が表示される

 さらに、譜面を範囲選択することで、その中で使われているスケール(音階)の検索ができる。

 これは一般的なスケールだけではなくブルーノート(ブルース調)や民族音楽にいたるまで、あらゆるスケールの中から適切なものが確度が高い順にパーセンテージで提示され試聴ができる「スケールチャート」機能も搭載している。このスケールの練習を積むことでアドリブ演奏が上達することとなる。

練習、譜面入力に便利な「バーチャル・フレットボード」

 ギター・パートを選択した状態で「表示」-「楽器パネル」を選ぶと「バーチャル・フレットボード」が現れる。

 この状態で再生すると、どこを押さえるかがビジュアルで確認でき、音符入力の際には、フレットをクリックすることでも入力が行える。ベースパートを選択した状態では、4弦のものとなり、最高で8弦の弦楽器までに対応している。
 ピアノ・パートを選択すれば、キーボードが表示される。

 なお、譜面への音符入力は、マウス、パソコンのキーボード、MIDI機器を使って素早く簡単に行うことができ、効率良い入力のために多数のキーボードショートカットも用意されている。

Guitar Pro 6のメイン画面、切り替え可能な6つのパネル

 今バージョンでは、従来のGuitar Proの特長はそのままに、メイン画面のインタフェースを一新。さらに使いやすいものとなっている。
 スコアの左側にはワンクリックで切り替えが可能な6つのパネルを備えており、編集作業、サウンドエフェクト、楽器の設定、コードや歌詞の挿入などが効率よく行えるようになっている。

(1)編集パネル

譜面の作成に必要なすべての記号が用意されている。通常の五線譜のほか、タブ譜や、リズム用のスラッシュ表記も作成できる。パネル上のボタンをクリックするだけで、選択した音符(複数可)にそのボタンの音楽記号や演奏指示を適用できる

(2)楽器設定パネル

チューニング、RSE サウンドバンク、カポ、プレイスタイルなど、トラックに関するさまざまなパラメータの調整を行える。エレキギターの場合、Gibsonのレスポール、Fenderのストラトキャスターやジャズギターなどをエミュレートしたサウンドを選択できる

(3)エフェクトパネル

現在選択中のトラックにさまざまなエフェクトをかけることができる。70 種類以上のエフェクトおよびアンプが用意されており、ユーザー独自のエフェクトチェーンを設定することも可能となっている

(4)マスタリング・パネル

ミキサーから出力された音源に、コンプレッサー、イコライザー、リバーブなどのエフェクトをかけることができる

(5)コードパネル

コード ウィンドウを使用してコード ダイアグラム ライブラリを作成できるほか、選択した拍にワンクリックでコードを追加できる

(6)歌詞パネル

歌詞を入力・編集することができる。小節を指定して、歌詞を入力すると自動的にスコアに挿入される

ミックスパネルとグローバル表示

 ミックスパネルでは、各楽器ごとに音量、パン、5トラックのイコライザで音質の調整が行える。右側にあるカラーバーは「グローバル表示」と呼んでおり、各トラックの演奏される小節を表している。この「グローバル表示」で、再生したい小節を直接クリックしてジャンプして、途中から再生することができる。さらに、複数のトラックを選択することもでき、複数の小節を簡単にコピー/ペーストすることも可能となる。

最下部にある「ステータスバー」では、現在表示されているスコアに関するさまざまな情報が一覧で表示される

 以上、あらゆるギターリストを満足させる機能が満載の「Guiter Pro」。
 Windows、MacintoshだけでなくUbuntuでもあらゆる機能が問題なく利用できることが確認できた。ギターに興味がある人には、オススメの一本だ。

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