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iPadは、アメリカのメディアや社会を変えるのか?(後編)

2010年05月07日 13時30分更新

文● 飯吉透

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ボストン近郊のApple Store前で、iPad 3Gの発売開始を待つ人々
iPad

 前編の掲載後、アメリカではiPadが発売されて約1ヵ月が経った。4月末には、Wi-Fiモデルに加えて3Gモデルも発売されたが、発売開始当日には、各地のApple Storeなどの店頭で買い求める人たちの列ができるなど、iPadの人気は相変わらずだ。

 米アップルの発表によれば、iPadの発売からわずか28日で米国内での販売台数が100万台を突破したという。2007年に初代iPhoneを発売した際には100万台の販売に達するまでに2ヵ月半かかったということなので、iPadの売り上げのスピードはその二倍以上だ。

以下、文中にあるソフト名のクリックでApp Storeが開きます。


みんなのiPad?

 筆者は、3Gモデルを自宅近くのApple Storeで入手したのだが印象深かったのは、iPadを購入している人たちの層が、老若男女さまざまだったという点だ。初老の夫婦や小さな子供連れの若い主婦、高校生や大学生が少なからずいた。

 初代iPhoneも発売初日に店頭で入手したのだが、そのときに目に付いたのは、20〜40歳代のいかにも「ガジェット好き」そうな男性客が多かった。iPadは、明らかにアメリカではiPhoneよりも広い層に売れており、これが売り上げのスピードにも貢献しているのは間違いない。

iPad 3Gモデルの発売日にできた行列

 自分の利用パターンを考えてもそう思えるのだが、iPhoneが学生やビジネスマンなどが「個人の道具」として家の外で利用するのが中心なのに対し、iPadは、家族と一緒に家で使うという場面も多いのだろう。

 iPad用の人気アプリケーションを見ても、テレビ番組や映画のガイドなど、「お茶の間」で家族で使えるようなものが少なくない。例えば、テレビやスタジアムでメージャーリーグの試合を観戦しながら、iPadで関連情報をライブで得られる「MLB At Bat」などが好例だろう(さらに、テレビ中継を見られない人も、画面上の「同時中継シミュレーション」で試合を楽しめる)。

 アメリカのレンタルビデオサービス最大手のNetflixは、すでに提供しているテレビやコンピュータ上でのサービスに加え、iPad上でのオンデマンド視聴にも早々と対応した。

 ゲームについても多人数で楽しめる。画面の小さいニンテンドーDSやPSP、iPhoneやiPod touchでは、一台のマシンを二人のプレーヤーが同時に使うというのは現実的ではなかった。画面が十分に広くてマルチタッチ対応のiPadであれば、複数のプレーヤーが「Air Hockey」や「チェス」といった対戦ゲームで遊べるだろう。4人で楽しむ「UNO」など、カードゲームやボードゲームなども対応できる。

 さらに「Toy Story」のような子供向けのインタラクティブ絵本や幼児用学習ソフトは、親子で画面をのぞき込んで使えるだろう。

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