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i*deal 2010最優秀賞決定!

電子書籍はこのサービスでブレイクする!?

2010年03月11日 09時00分更新

文● TECH.ASCII.jp編集部

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三井ベンチャーズとティーガイアが主催する(協賛・協力:ソニー、三井物産)次世代モバイルプラットフォーム上での、アプリ、ビジネスモデル、サービス、アイデアのコンテスト「i*deal Competition 2010」。

その最終審査会・表彰式が開催され、5組の最終選考進出者から、最優秀賞とティーガイア賞が決定された。

林氏

冒頭では、各審査員の挨拶が行なわれたが、その中で林氏は「今年は国内のすべてのキャリアがアンドロイドを出す。ハード、ソフト、キャリアの激戦の年、来年に向けてモバイルの世界が変わってくる中で、いろいろなアイデアを目にできたのは貴重な機会だ」と語る

神尾氏

通信・ITSジャーナリストの神尾寿氏

 「次世代モバイルビジネス 新時代のキーワード」と題して基調講演を行なったのは、通信・ITSジャーナリストの神尾寿氏。今は新しい10年のスタートラインの時期だとし、通信インフラの大容量化とデバイスの半導体高集積化が急速に進んでいる現状を語った。

 神尾氏が提示した次の時代のキーワードは「7+1(n)」。3スクリーンのほかに、iPadのようなパームトップデジタルコンテンツ・インターネットプレーヤー、カーナビやPNDのようなナビゲーション、ワンセグテレビ、デジタルフォトフレームの進化型などを数えると全部で「7」で、最後の「+1(n)」はデジタルサイネージだ。デジタルサイネージという存在は1つだが、さまざまなところに点在するために(n)とした。

 重要なのは、スクリーンが増えることと、これらを連携したビジネスが求められること。たとえば現在ははスクリーンごとに事業部が分かれている体制が主流だが、今後はクラウドによるスクリーンの連携が鍵となるという。そのため、たとえばコンテンツプロバイダも、携帯電話だけを見ていればいいわけではなく、今後は携帯電話のコンテンツを他のスクリーンにどうやったら提供できるのか、その連携をネット上で行なう発想が必要だという。

ダブル受賞に最優秀賞の増殖
異例の選考となった授賞式

 今年は最優秀賞のほかに「ティーガイア賞」も設けられるなど、よりグレードアップした本コンテストだが、最終審査会ではさらなる波乱というか、前代未聞の“最優秀賞が2件”という発表がなされた。なお、最優秀賞を獲得した2組は、賞金の100万円を半分ずつ渡されることとなった。

審査員のみなさん

審査員のみなさん。右から、アスキー総合研究所 所長 遠藤諭、ITジャーナリストの林信行氏、ティーガイア代表取締役社長 宮崎重則氏ソニー 技術開発本部 企画部 統括部長 大西完司氏、三井ベンチャーズ/株式会社エム・ヴィー・シー代表取締役社長 大泉克彦氏

 最優秀賞を手にしたのは、「Layered Reading」をデモしたProject LRの3人と、「FICCLe」をデモしたグレップファインド 代表取締役斎藤幸士氏。なお、Project LRはなんとティーガイア賞も受賞するという、ダブル受賞と相成った。

最優秀賞受賞の4人

最優秀賞受賞の2組。右から、グレップファインドの斎藤氏(FICCLe)、Project LR(Layered Reading)の三谷忠照氏、安藤直人氏、鈴木雅陽氏

次ページ「電子書籍をニコ動化 Layered Reading」に続く

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