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次世代モバイルプラットフォーム向けコンテストが最終審査

音でURLを伝える技術がグランプリ獲得

2009年01月21日 21時29分更新

文● 岡本善隆/企画報道編集部

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i*deal Competition

 iPhoneやAndroidを始めとする次世代モバイルプラットフォーム向けのサービス・ソフトウェア開発コンテスト「三井ベンチャーズi*deal Competition」。

 三井物産のベンチャー投資部門 三井ベンチャーズが主催する同コンテストは、2008年夏に募集が行われ、優秀プランの5プランが発表されるなど審査が進められてきたが、1月20日に最終審査会が公開形式で行われ、最優秀賞を始めとする受賞プランが発表された。


放送や街頭からのわずかな音でURLを配信

 最優秀賞に選ばれたのは、株式会社フィールドシステムのサウンドコード 事業化チームによる「“サウンドコード”と呼ぶ、符号化された音声により簡単に低コストでモバイルにURLを伝達する手段」。

 サウンドコードは同社が開発した音声を用いた文字情報の伝達技術で、URLなどの文字列を人間の耳にも聞こえる12kHz帯の音声に変換し、放送や屋外スピーカ、CDといった媒体を通じて発信。携帯端末などで聞き取って情報を受け取る仕組みである。

 可聴可能な帯域を利用するので、特殊なスピーカが不要であるほか、他の音と重畳することで人間の耳からは聞こえずに、多人数かつ極めて低コストで情報を配信できることが大きな特徴である。

 すでに基礎的な技術部分はほぼできあがっており、あとはどう実際の製品に組み込むか、どのようなアプリケーションで利用するかを模索している段階。会場ではその技術レベルの高さに注目が集まっていた。

技術的にはすでにほぼ完成している「サウンドコード」。これから実際に各種端末や携帯にどう入っていくかが、大きな課題である

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