独自のチップ「A4」を採用した本体
iPadは雑誌ほどの大きさで、厚さはiPhoneとほぼ同じ0.5インチ(1.3cm)。重さは680gだ
液晶ディスプレーは、水平に持った際、ノート型パソコンとほぼ同じサイズで仮想キーボードが表示できる9.7インチのものを採用した。パネルはMacの液晶ディスプレイーと同じIPS方式で、どの角度からみても鮮明な色で映像を見ることができるという
アップルはここにiPhoneで定評ある同社開発のマルチタッチのセンサー技術を組み込んだ。iPhoneのタッチスクリーンは、他社が作ったタッチスクリーン型スマートフォンと比べても圧倒的に思い通りに操作しやすい
CPUにはアップルが独自開発した1GHzの「A4」と呼ばれるチップを採用。16/32/64GBのフラッシュメモリーを内蔵する
最新のIEEE 802.11nの無線LAN技術とBluetooth 2.1+EDRの2つのワイヤレス技術を搭載
加速度センサーとコンパス、スピーカーとマイク、そしてiPhoneと同じ30ピンコネクター(通称、Dockコネクタ)も用意
それでいて10時間のバッテリー駆動時間を実現した
素材も環境に優しいものだけを使っている
本日よりSDK配布 第2のゴールドラッシュが来る!?
iPadのOSはiPhoneのOSがベースになっている(OSバージョンは3.2)。このため既に14万本出ているiPhone用のほとんどのアプリが利用できる
ジョブズに呼ばれて登壇したiPhoneソフトウェア担当上級副社長、スコット・フォーストール(Scott Forstall)氏は、この新しいiPadに対応したiPhone SDK(開発キット)を本日より配布開始すると発表。同SDKには、iPadの動作をMac上で再現するエミュレーターも含まれている
iPadで既存のiPhone用に作られたアプリを動かす方法は2種類ある。1つはiPad画面の中央にiPhone画面と同じサイズで表示する方法。その場合、画面の周囲には大きな黒い余白ができる
2つ目はピクセル・ダブリング。余白の右下にボタンが表示されるので、これをタップするとiPhone OSの機能で、アプリの表示が画面いっぱいに広がる。写真などは多少ぼやけた感じになるが、グラフィック描画をしているものに関しては、きれいに表示されるものもある
もちろん、iPadに最適化したアプリを開発することも可能だ。写真ビューアーなど、iPadの標準機能は、すべてこの最新SDKで作り直して、iPadの画面サイズに最適化している
アップルが、iPadの発売よりかなり先行してSDKを配るのは、開発者がiPadの出荷までに、この最適化作業に取り組んでくれることを望んでいるからだ。いち早くiPad対応を果たしたアプリは、iPad上のApp Storeにおけるトップページで大々的にフィーチャーするという
スコット氏は、このiPadがiPhoneにつづく第2のゴールドラッシュを生み出すだろうと、開発者達を焚き付ける