「両声類タレント」は難しい、でも一生女声は続けていきます
―― 歌手とか声優とか、これから「女声」で目指すものはありますか。
店長 歌もやりたいし、声優もやってみたいな、とは思いますけど、俺は男の声が出ないし。でも、女性の声だったら別に男がやらなくていいじゃないですか。物珍しいかもしれないけど、女性がやった方がいい。そうすると中途半端なんですね。やってみたいなって思うけど、真剣に考えるとダメかなって。
りゃく 今はネットで表現の場はいっぱいあるじゃない。だから「それっぽいこと」は出来るんだよね。
―― 今回のライブ「漢祭」のように、今後も活動はされていきますか?
りゃく 俺個人ですが、ライブはアニソンのイベントに定期的に出させてもらってます。両声類としてじゃなく、ニコニコ動画とも関係のないイベントです。
―― ニコニコ動画を知らない人だと、両声類のことも知らないんじゃないんですか?
りゃく そうなんです。みんなビックリするんですよね。お客さんもリハーサルのときとかも。ざわざわ……って(笑)。
―― 手応えは感じますか?
りゃく うーん……今はそんなに大きい場所じゃないので、もっと大きい場所で、アニソンすら関係ない場所でやるとどうなるかなって考えてます。まだそこまで出来ませんけどね。
―― これだけ両声類が流行っていれば「両声類タレント」とかにならないのかなと。
りゃく ネット以外での需要はそこまで伸びないんじゃないかなって思いますね。picoさんや、ありむたんみたいにヴィジュアルが中性的でしっかり声を出して、歌が上手ければ可能性はあるかもしれないですけど。
―― 両声類を目指している人に何か言うことありますか。
hal 歌が上手くなりたいのだったら、いきなり裏声だけで歌おうとかしないで、ベースをしっかりさせてからやったほうがいいです。歌が下手なのに、裏声で綺麗に歌えるわけがない。
りゃく 歌が上手くなれば段々高い声も出せるようになるからね。色んな歌を歌ってれば。
ハイ とにかく声を出せばってことですね。
hal 思いっきり声を出せる環境で、どれだけ声を出せるかかか。家で周りを気にしながらチビチビ歌っても、あまり上達しないかも。
りゃく 「ロリ声」だけをやる人が多いので、それだけじゃなく、自分の声を研究していけば、色んな声の出し方が出来るようになってくるかな。絶対ノドを痛めない程度に、無理な負担をかけない程度にね。それと自分の声を録音するのは大事。色んなしゃべり方して聞いて、楽しんで広げていってくれれば。
―― 皆さんはこの先も「両声類」はつづけていきますか?
店長 俺は、声変わりが来たら終わりかな。
りゃく 声出なくなるまでは遊び続けるかな。もっとこの声が長く続けばいいな、と年齢的に考えますね……。まぁ老いたら老いたで艶のある女声をするかなと。
ハイ 一生女声宣言ですね(笑)。
一同 (爆笑)
著者紹介――ノトフ
老舗ニュースサイト「かーずSP」かーず氏の弟子としてライター活動を始める。ブログは「はつゆきエンタテインメント」。
自主制作番組「はつゆきラジオ」や、ニコニコ生放送などで主に活動中。最近は女装をして、ネットで顔出しをすることで一部の人に面白がられている。