このページの本文へ

Windows 7で快適になったか? 最新ネットブック特集 第3回

XP vs 7 ネットブックで使うならどっちだ?

2009年10月23日 12時00分更新

文● 山本雅史

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

CrystalDiskMark2.2

CrystalDiskMark 2.2

「CrystalDiskMark 2.2」。ひよひよ氏作のストレージ性能テスト。HDD性能のベンチマークとしては定評がある。現在Verion 3が開発中

 続いては、HDD性能を計測するベンチマークテスト「CrystalDiskMark 2.2」を使い、XPとWindows 7でのHDD性能をテストしてみた。ほかの総合ベンチマークソフトよりも、純粋なHDD性能差がわかる。

CrystalDiskMarkによる各種テスト

CrystalDiskMarkによる各種テスト(単位はMB/秒、テストサイズは100MB)

 結果は、HDDのリード/ライトなど、すべてのテストでXPの方が約15~20%ほど高い性能を出している。この結果には驚いた。ネットブックでWindows 7を使っていても、ディスクアクセスが遅いという感覚はなかったからだ。

 シーケンシャルでも、ランダムでもWindows 7がこれだけ遅いとは意外だった。特に、ブロックサイズの小さなランダムリード/ライトは、Windows 7では苦手なのかもしれない。


PeaceKeeper

PeaceKeeper

「PeaceKeeper」。「3DMark」でおなじみFutureMark社のブラウザーベンチマークテスト。オンラインでJavascriptのベンチマークが行なえる

 “ネット”ブックというくらいで、ネットブックをウェブブラウズ専用機として使っている人も多いだろう。そこで、FutureMark社の「PeaceKeeper」というウェブブラウザーベンチマークサービスを使用して、ブラウザー性能の差を調べてみた。

 PeaceKeeperは、ブラウザー上でアニメーションの描画、動画の再生、フォームの入力といった処理を実行し、ブラウザーのJavaScriptのパフォーマンスを計測する。GmailやGoogleMapなどのように、最近のウェブサービスはJavaScriptを多用して、インタラクティブなサービスを実現している。そのため、ブラウザーのJavaScriptのパフォーマンスは、ウェブサービスの使い勝手を左右する。ちなみにXPはInternet Explorer 7、Windows 7はInternet Explorer 8が搭載されている。

ほかのブラウザーのベンチマークの結果もオンラインでチェックできる

IEだけでなく、ほかのブラウザーのベンチマークの結果もオンラインでチェックできる

PeaceKeeperでのテスト

PeaceKeeperでのテスト

 結果としては、Windows 7のIE8が50%ほど高速となった。これはWindows 7だから速いというよりも、IE8でJavascriptの高速化チューニングが行なわれたからだろう。もしXP上でGoogle ChromeやFirefoxなどを実行すれば、さらに高い性能を示すと思われる。逆に言えば、ブラウザーをアップグレードしたり、IE以外を導入するといった使い方をしていないユーザーにとっては、ネットブック上でWindows 7を使うと、「ウェブブラウズが快適になった」ように感じられるかもしれない。

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン