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まなめの「週刊Twitterなう!」 第12回

Twitter、ついに人命を救う

2009年09月30日 12時00分更新

文● まなめ

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Twitterで座布団一枚!(22日)

 ニッポン放送のラジオ番組『銀河に吠えろ! 宇宙GメンEx』のパーソナリティ、よっぴーこと吉田尚記氏(@yoshidahisanori)の提案により、22日深夜の放送でラジオ番組とTwitterの連動企画「Twitter大喜利」が行なわれた。

「Twitter大喜利」の開始を呼びかける書き込み。ラジオを聞きながら、またTwitter上の書き込みを見ながらユーザーが投稿を楽しんだ

パーソナリティーの吉田氏は番組を進行しながらTwitterに投稿。ユーザーとリアルタイムにやりとりをした後、今回の企画を「壮大な実験」とまとめた

 番組が始まる1時間前からハッシュタグ#ogiriを使用してエキシビションを行ない、放送開始時からバズらせ、番組に注目を集めることに成功。番組放送中にはホットワードになるまで人気を集めることができた。

バズらせる: Twitter上で多くつぶやかれているキーワードを抽出・表示するオンラインサービス「buzztter」にピックアップされることをあらわす俗語

 大喜利のお題は「数十分前に国連でデビューした鳩山総理。その演説の一言目は何?」「おでんの新作メニューは?」「キミの学校で一番モテる人のニックネームは?」といったもの。それぞれ「コント、政治! お楽しみに~」「フルーツ盛り合わせ」「ごましお」などの回答が寄せられた。

 ユーザーからは「おでんの問題は難しかった」「ラジオは聴けなかったけれど楽しかった」「自分以外にも同じ瞬間に聞いている人がいるってわかるとますます楽しい」などの声が上がった。

 吉田氏はラジオ終了後、参加してくれたユーザーの中から好みの回答に丁寧にコメントを返し、「Twitterとラジオを使った、壮大な実験なんだと思う。何かを聞けば何かを思いつく。それをあんまり考えずにTwitterに出してみると、意外な真実があったりする」と、集合知としてのTwitterに可能性を感じているようだった。


ReTweetで救われる命もある(25日)

 「この人がPCの前で倒れたらしいので救急車を呼びたい。誰か住所を!」

あるユーザーによるこの書き込みは5000人を超えるユーザーに引用・再発言されることになった

発言はたちまち波紋のようにTwitter中に広がっていった

 あるユーザーが25日、mixiへのリンクと共にこう投稿した。「誰かを面白がらせるためのネタ投稿なのでは?」という疑いもあり、はじめは認知されなかったが、しばらくして5000人を超えるユーザーにReTweet(引用発言)され、Twitter上に広まった。

 発端はユーザー同士のSkypeチャット。ユーザー2人がチャットをしていたところ、1人が「物凄く調子が悪いです」という発言を残して応答が取れなくなった。残されたユーザーはなかなか復帰しないことで心配になり、ケータイに連絡を入れるも応答はなし。

 自身がPCの前で意識を失った経験があったユーザーが救急車を呼ぼうと判断したが、SkypeとTwitter、mixiとstickamのアカウントしか知らず、調べても分からなかった。そこでTwitterに助けを求めたという。

 この書き込みを見たユーザーは「大丈夫?」「誰か知っている人はいないか」と自分のフォロワーに呼びかけたり、「本当なのだろうか」「こういうのは献血チェーンメール以来苦手で」と真偽を疑いながらも、ReTweetによって広めていった。

 ReTweetが功を奏して、住所を知っているユーザーと連絡が取れ、無事救急車を呼ぶことが出来た。救急車を呼んでから十数分後、本人から「すみません 私はなんとか元気です。本件は誠にご迷惑をおかけしました」との投稿があり、無事が確認された。

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