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ニコニコ動画講座の神職人を取材してみた 第5回

プロの犯行現場|Pixiaで秋のミニスカ娘を描く【線画篇】

2009年09月12日 12時00分更新

文● ASCII.jp編集部 イラスト・監修●ひいろ

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写真をトレースしなくても描ける、紅葉の作り方

 線画編の最後はちょっと彩色に踏み込んで、背景描写をちょこっとだけ。

 今回のお題である「紅葉」「シルバーウィーク」「森で……」をあらわすため、まずはやや太めのペンを選び、左右にもみじの枝を配置。ついで手前に直線ツールで柵を作る。枝にもみじの色をイメージとして配置し、色彩のバランスをチェックする。

まずはざっくり枝ぶりと紅葉のイメージを配置

先ほど完成した線画を表示して、色彩のバランスをチェックする

 そこまで描けたらレイヤーの濃度を変更し、紅葉のためのレイヤーを作成。資料となる写真を呼び出し、まず一番奥に入る葉っぱを描いていく。通常のエンピツで小さな楕円をポツポツと打って「茂み」を描き、そこを消しゴムで削るとベースが出来上がる。

 ここで「領域の保護」にチェックを入れる。これはPhotoshopのマスクのような効果で、作業している部分以外には彩色しないようにするもの。まず茂みを黒で塗りつぶし、ゴミをとる。

小さな楕円をぽつぽつと打ったら、そこを消しゴムで削ることでザクザクとした葉っぱのイメージを作る

「領域の保護」にチェックを入れ、一度スミで塗りつぶしてゴミがないか確認する。赤のままだと分かりづらいのだ

 その後ふたたび色を戻して赤い「紅葉茂み」を作り、いくつもペーストしてパターン化する。そこから黄色い色味を載せれば一番奥の「紅葉」が完成だ。

完成した「紅葉茂み」をペタペタとペーストしていく。角度を変えたり、変形させたりして画一的にならないように心がける

まずは一番奥に配置する紅葉が完成。美しい

 その次は前に入る紅葉。こちらはもう少し形の分かるものにするため、別ウインドウを開き、エンピツで実際にもみじ形のマークを描く。描き終えたマークをコピーし、変形させ、いくつも重ね合わせて、今度はマークの「茂み」を作る。

つづいてはより分かりやすい葉っぱの形をあらわしたものを別ウインドウで作成。背景を透明にした新規ウインドウに貼りつけ、ふたたび「茂み」を作っていく

 これをさきほどと同じようにそのままペーストしてしまうと、アンチエイリアスのあとがそのまま残ってしまうので、選択する際は「選択領域を太らせる」でややボカシ気味にしておくこと。ここで作った茂みを元のイラストにペーストしていく。最後に150×150ptサイズの大きめのペンでボカシを入れたら、紅葉は完成!

作成した紅葉を先ほどの紅葉レイヤーの上にかぶせて貼りつけていく。配置が終わったら、グラデーションをかけるように大きめのペンで黄色く塗りつぶす

こちらがまずは完成した線画+紅葉の絵! あんなコンテ(?)からここまで上げていただいたことに感謝しきり

 (記事後編、キャラ塗り編に続きます)


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