ネットワーク越しに再生環境をPS3で統一できる
でも使い心地の面ではまだもう一歩
前回でも紹介した我が家の環境ではパナソニックのBD搭載DIGAの2台と、東芝のRD-A301/RD-X7が対応モデルとなる。
ネットワーク越しにPS3から再生する方法は簡単で、クロスメディアバーの「ビデオ」で対応レコーダーを選べば、番組名がしっかり日本語でリスト表示されている。
DIGAでは放送波をそのまま記録したDRモードのみならず、AVC録画した各データも再生が可能だった。一方で東芝のRDシリーズの方はAVC録画であるTSEモードのデータは「非対応のデータ」と表示され、実際再生は不可能である。
おもしろいのは再生中に、コントローラーの右スティック(いわゆるキノコ)をグリグリと回すことで、スピードを調整しながら、早送り/早戻しができる。またレジューム再生機能がバッチリ利くのもうれしい。
でもまあ、BDやDVDの再生を含めて、PS3をAV機器的に利用するなら、専用リモコン(実売3000円強)を使う方が断然便利かもしれない。というのも、コントローラーの操作は両手が必要だが、リモコンは片手で操作できる。この差は結構大きい。
ただ、専用リモコンをまだ買ってない背後の席のハシモトに話を聞いたら、「BDを見るのにPS3のコントローラーは確かに不便だけど、リモコンが増えるのはもっと嫌」とのこと。うーん、手に届く範囲でリモコンが10個くらい転がっているのに普通なワタシより、ハシモトの方が常識的な感覚なのであろうと心に留め置くことにした。
レコーダーでの再生と比べて使い勝手面で劣ってしまうのはトリック再生関連。高速の早送り/早戻し(10倍速以上)では完全なコマ送り状態になるし、チャプター単位でのジャンプも不可能である(つまりCMを飛ばすことが難しい)。
ワンルームに住んでいて、すべての機器が1つの部屋(当たり前か)に設置されている我が家の環境ではあまり有意な機能というわけではないが、レコーダーは居間、テレビは自室と離れていて、かつトリック再生はあまり使わないというユーザーであれば魅力的な新機能ではないだろうが。AV機器としてのPS3の価値がまた上がったのは間違いない。
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