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リコーに聞くGR Digital III 飽くなき画質の追求!

2009年08月11日 16時00分更新

文● 荻窪圭

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旧機種も「長く使ってほしい」

── これだけ色々な新機能を聞くと、GRD IIユーザーもIIIに買い換えたくなりそうですが……。

樋口:ただ、我々としてはできるだけGRシリーズを長く使っていただきたいと思っているので、「一度発売したら終わり、次が出たら買い換えて」ではありません。今回も、GRD IIIの新機能の中で、GRD IIでも搭載できる機能については、ファームアップで対応してます。長く使ってください。

── 最後に、GRD IIIに変えたらこんなシーンでこんな写真を撮れるようになった、という話を聞かせてください。

大野: 私は逆光写真ですね。今回はレンズによるゴーストがすごく減ったので、逆光でも大丈夫です。

中平:暗いところで安心して撮れるようになったことですね。お店の中でも撮れます。もうひとつ、液晶ディスプレーが大きくなっただけではなく、見やすくなったのが大きいですね。屋外でもしっかり確認しながら撮れます。

樋口:わたしのおススメめは、先ほどちょっと触れたフルプレススナップ機能です。子供を連れて散歩するのですが、一瞬の表情を撮りたいとき、AFだと間に合わない。フルプレススナップを1mに指定しておくと、AFを省略してその距離で撮れるんです。これはスナップに便利ですね。

オマケ:専用ソフトケース

オプションが豊富に用意されているのもGRシリーズの特徴。ちょっとレトロな外観のソフトケース「GC-4」(価格は1万500円)は、外部ミニファインダー「GV-2」(価格は2万4150円)を付けた状態でも収納できるのが特徴。ちなみにGRD IIにも取り付け可能だ

GC-4

ケースにいれたままでも、オプションのワイコン(価格は1万5750円)を取り付けられる

GC-4

GRD IIIのフラッシュスイッチを使えるように、側面には穴が開いている

GC-4

もちろん背面の操作ボタンや液晶ディスプレーにもアクセスできる

GC-4

本体の湾曲にそって、ケースにもカーブが付けられている


 というわけで、GRD IIIは予想以上によい進化をしたデジカメだった。見た目やスペック(つまり、画素数)という一見して分かりやすい部分ではなく、むしろ画素数を抑えることで本質的な性能をアップさせたのだ。見た目は変わらないので、ある意味、「最強のマイナーバージョンアップ」と言えるかもしれない。

 実際に触ってみたが、F1.9は前モデルのF2.4に比べて約2/3段ほど明るく、室内でも感度を上げないで撮れるほどだった。これは素晴らしい。

 初代GR DIGITALの登場からまもなく4年。コンパクトデジカメの多くが目まぐるしくモデルチェンジする中、慌てることなく、2年おきに新型が出ている計算だ。この間、「小型で高画質なスナップ用広角カメラ」というコンセプトが一切ぶれずにきたのは、スゴいことではないだろうか。

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