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競合分析の秘密兵器「Google Trends for Websites」

2009年06月22日 08時00分更新

文●小泉貴幸/通販旬報社

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ライバルサイトと自社のUUやキーワードを比較


 ライバルサイトの動向をつかみ、自社サイトと比較したい。そんなときに便利なのが、米グーグルが提供する「Google Trends for Websites」だ。検索キーワードのトレンドが分かる「Google Trends」の拡張機能にあたり、複数のWebサイトのユニークユーザー数を調べてグラフ上で比較できる。現在のところ英語版のみだが、日本からでも利用できる。

 使い方は、入力欄に比較したいWebサイトのURLをカンマ区切りで入力するだけ。すると、折れ線グラフでサイトごとに色分けされたユニークユーザーのトレンドが表示される。検索結果は、国別・期間別に絞り込みができるので、国内サイトを調べる場合は常に「Japan」に設定しておくとよいだろう。

Google Trends for Websites

「Google Trends for Websites」の結果ページ。複数サイトを分かりやすく比較して表示する


 Google Trends for Websitesではユニークユーザーのほかにも、ユーザーの「アクセス元地域」「よく見る関連サイト」「検索キーワード」の上位10位までが確認できる。たとえば、「楽天(rakuten.co.jp)」と「Amazon.co.jp」を比較すると、地域はどちらも東京・大阪・神奈川……の順で多い。ところが関連サイトは、楽天が「yahoo.co.jp」「rakuten.ne.jp」「fc2.com」、Amazon.co.jpが「rakuten.co.jp」「hatena.ne.jp」「seesa.net」と大きく異なっていることが分かる。同様の手順で自社サイトと競合他社サイトを比較すれば、こうした顧客属性の意外な違いが発見できるかもしれない。

 なお、グーグルの他のツールと同様、Google Trends for Websitesのデータはあくまでも“グーグル調べ”の推計値だ。グーグルによると、Googleの検索データ、オプトインのGoogle Analyticsデータ、オプトインの消費者パネルデータ、第三者の市場調査データをもとにしているとのことだが、あくまでも参考に留めておくべきだろう。

 とはいえ、従来難しかった競合サイトの比較をここまで簡単にできるのはありがたい。成功している他社サイトがどんなキーワードで検索されているか、どんなユーザーに利用されているか把握して、自社サイトの改善に役立てよう。

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