親がこちらのケータイに電話してくるとき
安いのはケータイか? 固定か?
実家の親からケータイにかかってくる電話。少々わずらわしいなあと思いつつ、ふと着信履歴を見てみると固定電話ではなく、携帯電話の番号になっている。「ウチの親もついにケータイを持つようになったか」と感慨にふける。
しばらくして親の方でもケータイに慣れてくると、いつもケータイから電話してくる。「ケータイに電話するなら、ケータイからのほうが安いんでしょ」と当たり前の事実であるように語りながら……。
その逆で、安心のために親に何度もケータイを持つよう頼んでみても、親は「ケータイから電話すると高いんでしょ?」と言って持とうとしないなんて話もある。
上の例ってどちらが本当なのだろうか? その疑問を解消すべく、今回調査した。
■今回の設定
・実家の母(地方在住)が息子(東京在住)に電話をかける
・息子はケータイしか持っていない
・電話をする時間は平日の夜間
最近の若い人の多くは「ケータイだけ」で固定電話を持っていない。また仕事で忙しくて、あまり家にいないせいか、親はいつでもケータイに電話してくる。そんな例はよくあるだろう。
結論その1
親がまだケータイを持ってないのならば
同じキャリアに入って家族割で980円
まず比較的ハッキリしていることがある。それは、
「同じキャリアのケータイを使い、家族割系サービスを利用するのが一番お得」
ということ。家族でNTTドコモやソフトバンクといった同一のキャリアに統一し、「ファミ割MAX50」「ホワイト家族24」のような家族向けの割引サービスを利用するのである。
NTTドコモ:
タイプSSバリュー(無料通話25分相当)+ファミ割MAX50
= 980円
au:
プランSSシンプル(無料通話25分相当)+家族割+誰でも割
= 980円
ソフトバンク:
ホワイトプラン+ホワイト家族24
= 980円
このケースならどれだけ家族と通話しても月980円でまかなえる。これは連載第2回でも説明したとおり。特殊なお得パターンについても同じく第2回を参照してほしい。
固定電話から携帯電話への通話料の詳細は後述するが、特に何もしない状態で親の固定電話から息子のケータイに電話すると大体1分あたり30円前後の通話料がかかる。固定電話からケータイに毎月25~35分以上の電話をするくらいなら、ケータイを契約して、家族割系サービスに入ったほうがお得なのだ。
特に親がまだケータイを持っていないのならば、この際だから自分と同じキャリアのケータイを持ってもらうのが一番だろう。
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