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BDも綺麗にする「超解像」技術に迫る!

開発陣を直撃! 東芝REGZAの「レゾリューションプラス2」

2009年05月22日 13時00分更新

文● 折原一也

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2009年REGZA春夏モデルと高画質化技術

左は従来のREGZA Z7000で、右がZX8000。ZXは黒が引き締まって見える

左は従来のREGZA Z7000で、右がZX8000。ZXは黒が引き締まって見える

 2009年のREGZA春夏モデルには、超解像技術以外にも様々な新フィーチャーを含んでいる。製品ラインナップの紹介を兼ねて、これらの特徴も簡単に触れておこう。

 2009年のREGZA春夏モデルの下した大きな決断、ZX8000シリーズ、ZH8000シリーズ、Z8000シリーズと「超解像技術」搭載全モデルにおける「クリアパネル」の採用だ。「クリアパネル」とは、一部ノートPCの液晶画面でもお馴染みのいわゆるツルツル液晶(光沢=グレア)のこと。ちなみに従来のつや消しタイプは半光沢=ノングレアと呼ぶ。

 両者の簡単なメリットは、クリアパネルは黒色が締まり映像は高精細と画質面で有利だが、明るい部屋では映り込んでいる物体の形状が見える。これに対して、ノングレアタイプパネルは黒浮きがあり、映像は若干ボケるが明るい部屋でも映り込んでいる物体の形状は判別しにくい。

  今回REGZAの3シリーズで採用した「クリアパネル」は、「半光沢パネルの反射光量を100%として、40%しか反射しないARコートを搭載している」(本村氏)と反射防止のコートに力を注ぐ。この映り込みばかりは設置環境からも影響を受けるので自分の目で確かめたい。

「ZH8000」

「ZH8000」シリーズのラインナップは、55V型ワイド(実売価格50万円前後)と47V型ワイド(同40万円前後)の2機種

「Z8000」

「Z8000」は、47V型ワイド(同37万円前後)、42V型ワイド(同32万円前後)、37V型ワイド(同27万円前後)の3機種

 さらに倍速駆動技術も「Wスキャン倍速」へと進化している。

 簡単に復習しておくと倍速駆動とは、通常60Hzの倍速(120Hz)の駆動をすることでより滑らかな動きを再現するものだ。液晶の残像感は液晶のホールド時間(応答速度)と人の目の特性によるものだが、この変化の間にバックライトを点滅させることで映像を一度シャットアウトしてキレ味を向上させるのがバックライトブリンキングの考え方だ。

 REGZAの3シリーズで採用する「Wスキャン倍速」とは、この倍速駆動とバックライトブリンキングを同時に搭載することで動画の再現力をさらに向上させる技術だ。さらに、「REGZA ZX8000は、結果的にはインパルス表示に近くなる。書き換えている瞬間の部分も黒くしているので、残像感の少ない、自然な動画を楽しめる」(本村氏)と、液晶の欠点であった残像問題への根本からの解決に取り組んだ。

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