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宇宙ヤバイ!

SFの世界が現実に!? 宇宙エレベーターの実験を見てきた【動画アリ】

2009年05月13日 12時00分更新

文● 末岡大祐/ASCII.jp編集部

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上(宇宙)にまいりま~す!

 「宇宙エレベーター」や「軌道エレベーター」という言葉を聞いたことがあるだろうか? 「機動戦士ガンダム00」をはじめ、SFアニメや小説などで出てくるような「地球から宇宙ステーションへ行くことのできるエレベーター」である。そんな物語の中でしか見ることができなかったモノが現実に登場しようとしているのだ。宇宙エレベーターの原理などは説明し出すととんでもなく長くなるので、こちらのウェブサイトを参考にして欲しい。

 さて、5月1日に千葉県船橋市で開催された「クライマーモデル昇降実験」は、日本における宇宙エレベーター開発の第一歩とも言えるだろう。大学の学生たちが、自身で作成した宇宙エレベーターの昇降機(クライマーと呼ばれる)を持ち寄って、どのくらいの高さまで何秒で上昇できるかを実験した。

 実験方法は、ヘリウムガスを入れたバルーンを上空に飛ばし、そこからぶら下がるケーブルを、クライマーがどのくらいのスピードでどのくらい上ることができるのかというもの(上の写真参照)。クライマーも、ローラーのスピードが速いだけではダメで、キッチリとトルクなどを計算し、上っている最中に落ちないように製作しないといけないのだ。

 当日の天候は快晴だったものの、風が非常に強く、あまりにもバルーンが不安定だったので当初予定した高さまで上昇させることができなかった。しかし、風が弱まった瞬間を狙って、最終的には50~100メートル以上まで上昇させることができた。日本宇宙エレベーター協会の方の話によると「風のせいで思うように実験ができなかったが、最終的には100メートルも上げることができたので、ひとまず成功でしょう。また、問題点や課題などもたくさん見つかったので、8月に行なわれる、第1回宇宙エレベーター技術競技会ではさらにレベルの高いクライマーが登場するのではないでしょうか」とのこと。

これが学生たちが製作したクライマー。ラジコンのようにプロポで操作する。特別な部品は使っていないとのことで、原理をわかっていれば、秋葉原などでパーツを買ってくれば誰でも製作できるようだ。8月の競技に向けて、いかがだろうか?
今回の実験の主役は大学生。それぞれの研究室の教授たちが見守る中、少しでも高くクライマーを上昇させようと試行錯誤していた。もし、宇宙エレベーターが実用化されたら、彼らの名前は確実に歴史に残るだろう
こちらはなんとレゴで作られたクライマー。クライマーの原理は基本的には共通なので、何を使って作ってもキッチリと登るとのこと

 そう、クライマーモデルの上昇スピードや高さを競う大会が8月8~9日にかけて、同じ千葉県船橋市の日本大学二和校地にて行なわれるのだ。興味のある人は見に行ってみよう! 宇宙への第一歩の目撃者になれるかも!?

このケーブルは、シートベルトと同じ素材を使っているのでとても頑丈だ強風という悪条件だったが、風が弱くなった一瞬を狙ってトライ! 見事に100メートルまで上昇させた
この高さは日本では新記録だという。アメリカではすでに開発が進められているが、日本が出遅れているというワケではないらしい。もしかしたら一番最初に実用化させるのは日本かも!?

(次のページへ続く)

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