薄型スピーカーながら
女性ボーカルの艶やかさをしっかり再現
家電の世界において薄型化というとまず思い浮かぶのはテレビだが、オーディオの世界にも確実にその波は押し寄せている。この背景にあるのは、薄型化しても高音質を実現できるスピーカーを開発できるようになったからだ。
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| スピーカーの裏側(本体背面)からも音声が出力される。音を壁に反射させることを前提にしているようで、壁に寄せて設置したほうがが重低音の効きがいい |
D-dock SC-HC4のスピーカー(20W×2ch)は、コーン部に竹繊維素材を採用する。これにより剛性が高く、原音に忠実な振動ができる。
また左右各チャンネルに2つの「パッシブラジエーター」を装備。このパッシブラジエーターにはウェイト(おもり)が装着され、質量を中央に集中させることで歪みを抑えた低音の再生を可能にしている。
さらに、不要な振動を低減する「振動キラー」技術を採用するなど、コンパクトかつ薄型でも高音質を実現するための技術が盛り込まれている。
実際に出力される音は、中音域が強調されている印象で、ボーカルが前面に押し出されるためしっかりと聞き取れる。
中~高音のつながりも滑らかで、特に女性ボーカル曲でこうした特性が存分に活かされる。セパレーションもよく、ハイハットやスネアの音がきっちり分離されて出力されている。
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| リモコンの「サウンド」ボタンで「D.BASS」のオン/オフが可能 |
低音は「D.BASS回路」によって、バスドラムなどの音が強調されることもあり、本体サイズ以上によく鳴っている印象。いわゆる強調音ではなく、コントラバスやベース系の音はもう少し厚みがあればと思うこともあるが、それは欲張りな要望というものだろう。
イコライザー機能もあり「HEAVY」「SOFT」「CLEAR」「VOCAL」の4種類のプリセットが用意されているほか、マニュアルで低音と高音のレベル調整が可能だ。
また、MP3などの圧縮音源で失われがちな高域信号を再現する「リマスター」機能も搭載しており、オンにすると高音が広がる感じになる。
薄いボディには魅力がたっぷり!
デザインや音質の面でアドバンテージについて多く語ったが、冒頭で触れた使い勝手の面でもD-dock SC-HC4を選ぶ理由がある。
たとえば音楽CDを買ってきてすぐ聞きたいとき、iPodスピーカーで聴くためにはパソコンでリッピングしてiPodに転送という手順を踏まなければならない。しかしD-dock SC-HC4ならすぐに音楽CDを再生可能だ(iPodへの録音はできないが)。そこはあくまでスピーカーではなくミニコンポなのである。
日常生活の中でさりげなく音楽を楽しみたいという人には、有力な選択肢となりうる1台だ。
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