さてここからが肝心のテスト結果。「Radish Network Speed Testing」では上りが約2.6Mbps。1.4Mbps対応端末では実測1.2~1.3Mbps程度だったので約2倍と考えるとなかなか高速だと思いきや、同席したイー・モバイル広報氏はどうも浮かない表情。
どうやら、これまでのテストでは実測3.5~3.8Mbps前後の速度が出ていたようで、上り2Mbps台というのはやや遅めだったようだ。正式サービス開始直前ということもあり、同社の多くの部署で追い込み的にテストをしていたのが、足を引っ張った原因ではないかとのことだった。
5MBの添付ファイル付きメールの送信、10個の画像ファイル(合計25MB)をFTPでアップロードするのに掛かった時間についても同様に測っている。これも両端末で差が小さめなので、参考として見てほしい。
端末名 | 対応速度(下り/上り) | メール送信 | FTPアップロード |
---|---|---|---|
D23HW | 7.2Mbps/5.8Mbps | 38秒 | 2分28秒 |
D22HW | 7.2Mbps/1.4Mbps | 1分5秒 | 3分45秒 |
D02HW | 7.2Mbps/384kbps | 2分30秒 | 10分5秒 |
また、今回はテスト場所がイー・モバイル社内であり、電波的には非常に条件がいい場所だと考えられる。実際の街中などで、どのような数値が出るかは正式サービス開始後に改めてテストを行なう予定である。
旧端末のユーザーは
そろそろ買い換え時期かも
テストはやや不完全燃焼に終わった感はあるものの、これまで個人的に同社サービスを上り384kbps対応端末で約2年間使ってきた経験からすると、上りの速度アップは大変印象的だ。特に添付ファイル付きメールの送信でいらつく機会が多かっただけに、モバイルPCの使い方で制限がまた1つ解消されたという印象を持った。
上り384kbpsの端末を使用していて、出先でヘビーな作業を行なうユーザーにとっては、(現在の契約次第ではあるが)そろそろ乗り換え時期なのかもしれない。