ストリートビューがグリングリン動く
個人的にもっとも魅力を感じたのは、標準搭載の「モバイルGoogleマップ(iアプリ)」との相性のよさだ。特に引っ越しをしたり、勤務地が変わるなどの生活に変化があったときにケータイで使いやすい地図機能は欠かせない。
NEC端末ならではのニューロポインターを使い、地図をグリグリスクロールできるのだ。同アプリはタッチ操作に非対応だが、ニューロポインターだけで思いのままに操作できるのでまったく問題はない。
なおかつ、画面を横向きにしたときのスタイルがT字形(過去にあったリボルバー型端末のようなL字形ではなく)になるので、左右どちらの手で持っても違和感なく閲覧できるのがいい。
特に快適なのはストリートビューで、ニューロポインターを動かし、周囲を360度グルリと見渡せるのが気持ちいい。ただしPC版と異なり、天をあおいだり、足下を見たりはできない。
ストリートビューを使えば、2Dと3Dの地図をひとつの画面内で同時に見ながら歩けるわけで、出張や旅行などで初めての街を訪れる際などにとても重宝しそうだ。
残念なのは、Googleマップ側の問題で、画面を横向きにしてもストリートビューが横ワイド表示にならない点だ。現状ではむしろストリートビューのウィンドウが、縦画面のときよりも小さくなってしまう。Googleマップ側の今後の対応に期待したい。
ビューアーとしてこだわる人にオススメ
ただし気になる点もある。N-01Aのキーはクリック感がかなり少なく、この点は好みが分かれるところだろう。また、 液晶バックライトの自動調整機能がオンになっていると明るさ調整が頻繁に行なわれ(設定変更で対処できる)、人によっては鬱陶しいと感じることがあるかもしれない。
とは言えN-01Aは、ギミックの面白さと使い勝手のよさを兼ね備えた意欲的な製品であるのは間違いない。PC向けサイトやワンセグ、デジカメ画像をよく見る人や、モバイルGoogleマップを活用したい人にこの春イチオシの端末だ。