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米HP、BMWデザインのNehalem-EPマシンを発表

2009年04月01日 00時03分更新

文● 小林 久/トレンド編集部

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 米国時間の30日に、米インテルから正式発表された新型Xeon(コードネーム:Nehalem-EP、関連記事)。その発表に合わせて、米ヒューレット・パッカード社から、同CPUを搭載したワークステーション3シリーズが登場した。

HP Z Workstationを紹介する米HPのJim Zafarana氏。ワークステーション部門のトップ

 米HPのワークステーションは、これまで「xw」の型番が用いられてきたが、今回5年ぶりのフルモデルチェンジを果たし、「HP Worksstations Z Series」という新たなブランド名が用いられている。上位から順にZ800、Z600、Z400の3シリーズがあるが、このうちXeon 5500番台のデュアル構成が選べるZ800とZ600は、BMWデザインワークスとのコラボレーションで生まれた新筐体を採用している(Z400はxwシリーズと共通の筐体でXeon 3500番台のシングル構成)。



ハイエンドXeonをデュアル搭載可能


 Xeon 5500/3500は、ともにCore i7の持つ特徴を包含しており、基本的な内容は同一と言える。

HP Z WorkstationのハイエンドシリーズとなるZ800。筐体はBMWデザインワークスとのコラボレーション

 ただし、上位の5500番台では、QPI(チップセットや他のCPUと接続するためのバス)の数が2本と、Core i7より1つ多く、デュアルCPUの構成が選べる。ハイパースレッディングにも対応するため、4コア×2CPU×2=最大16スレッドを同時に処理できる計算だ。

 また、アンバッファードタイプに加え、レジスタードタイプのDDR3メモリーにも対応しており、選べるクロック周波数(と消費電力)のバリエーションも多い。全体として、サーバー/ワークステーション向けの仕様が強化された形だ。

 ハイエンドのZ800は、Xeon E5504(2.0GHz)からXeon W5580(3.2GHz)まで、9種類のCPUが選べる。負荷に応じて自動的にクロック周波数を増減するターボブーストにも対応。12基のDIMMスロットを装備しており、将来的に投入される16GBのMMRモジュールを搭載した場合、192GBのメモリーを搭載できる。

 また、1100Wで88%と高効率電源を搭載。ビデオカードも「NVIDIA Quadro NVS295」クラスのミッドレンジカードから、「NVIDIA Quadro FX5800」クラスのハイエンドカードまで豊富に選べる(SLI対応)。米国では、Adobe CS4に最適化された「Quadro CX」もラインアップに加わっているが、これらのカードが国内でも販売されるかどうかは未定だ。

 OSに関しては、32bit/64bitタイプのWindows XP/Vistaのほか、RedhatなどLinux系のOSも選択できる。Windows 7に関しても対応を進めており、マイクロソフトがリリースすれば、すぐにでも市場投入できる状況にあるという。

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