ネットレイティングス(株)は25日、2006年3月度の国内インターネットサイトの利用状況調査結果を発表した。それによるとYahoo!JAPANが6年連続で総合1位。GMOインターネットの台頭と、ISP系に代わってショッピングサイトの楽天市場とAmazon.co.jpが成長しているのも特徴だという。
今回の発表は、ドメイン別ランキング、およびウェブサイト運営主体(ウェブサイトを提供する企業やグループのドメインをまとめた集合体)別に調査を行なう“プロパティ”別ランキングの2種からなる。各ランキングは総ウェブ利用者(家庭のパソコンからのアクセス)に占める利用率(%)を集計するもので、2001年~2006年の各3月度の月間データを比較対象として、その推移を分析している。
ドメイン別ランキングによると、yahoo.co.jp(Yahoo!JAPAN)は6年間にわたりトップを維持。2001年3月度の利用率68%から拡大を続け、2006年3月度では84.3%に達している。2003年3月度では10位だったrakuten.co.jp(楽天市場)がランキングを上げ、2位の60.2%となる。それに対して2005年3月度まで2位を維持していたnifty.com(@Nifty)は3位へ順位を落とし48.7%となった。また2004年3月度までトップ10圏外だったamazon.co.jp(Amozon.co.jp)が4位にランキングして40.2%となったのも特徴。
“プロパティ”別ランキングでは、1位がヤフー(株)を主体とする“Yahoo!”、2位が楽天(株)を主体とする“Rakuten”、3位がGMOインターネット(株)を主体とする“GMO Internet”、7位がアマゾン ジャパン(株)を主体とする“Amazon”となっている。“Yahoo!”は過去6年間1位、“Rakuten”は過去4年間2位と順位を維持してきたのに対し、2004年3月時点では9位だった“GMO Internet”の台頭や、今回初めてトップ10にランクインした“Amazon”の成長が目立つ。
同社代表取締役社長兼チーフアナリストの萩原雅之氏によると、今後の傾向として、昨年以降急成長しているブログ専門ドメインが、2007年以降トップ10に入る可能性があるとしている。