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VGN-G1AAPS

VGN-G1AAPS

2006年11月09日 21時06分更新

文● 編集部 橋本 優

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堅牢性を高めるための工夫が満載

 ただ、あまりにも本体が軽くディスプレーも薄いため、正直なところ「これで堅牢性は本当に保たれているのか」と思ってしまうのだが、外装はディスプレー背面、パームレスト部、底面にカーボン素材を採用し強度を高めているという。ディスプレー背面、底面に関しては、レーシングカーなどに採用されているカーボン繊維を何層にも重ねた“マルチレイヤーカーボン”が採用されており、マグネシウム合金に比べ3割軽量で2倍の剛性を誇るという。

底面
本体底面と天面(ディスプレー背面)にはマルチレイヤーカーボンを使用する。ちなみに中央の穴にバッテリーを装着する。

 さらにディスプレーは衝撃を分散させる“フローティング構造”を採用。液晶パネルをネジで固定するのではなく、ディスプレーのフレーム(べゼル)にはめ込む形で実装することで、衝撃が一点に集中することを防ぐ。つまり、そもそも“衝撃から守る”というスタンスではなく“衝撃を受け流す”というスタンスのようだ。そのため、パネルの裏面には基盤やケーブルは配置されておらず、ディスプレーにある程度の圧力がかかっても、それらが故障するということはない。

キーボード部
キーボード部。パームレストなどにはカーボン素材を使用。またキートップの文字はレーザー刻印となっている。写真のキーボード配列は日本語キーボードながら“かな”の表記がない“日本語配列(カナなし)キーボード”

 type Gはほかの機種と比較して品質試験の基準値を高く設定しているという。品質試験としては落下試験やディスプレー開閉試験、ディスプレー背面への外部加圧試験、振動試験、LCDガラスへの直押試験などを実施しており、特に考慮しているのが

  • パソコン動作時/非動作時の“不意の落下
  • 揺れる満員電車内で耐えうる“加圧振動
  • 手や肘で強く押してしまう“一点加圧

――なのだという。このあたりは借用機材ということで、実際に試すわけにはいかなかったが、ソニーによると、例えば落下については動作時で72cm、非動作時で90cmの高さからの落下試験を実施し、強度を高めたとのことだ。

ACアダプター
小型化されたACアダプター。幅は約8cm。
ウォールマウントプラグアダプター
ACアダプターを直接コンセントに差せる“ウォールマウントプラグアダプター”を付けた状態。

 そのほか、type Gでは電源周りにもモバイルパソコンらしい工夫が施されている。例えばACアダプターは幅約8×奥行き3×高さ2.5mmという超コンパクトなサイズに納まっている。重量も約170g(電源コード含まず)と軽量で、持ち運びに重宝しそうだ。さらにACアダプターそのものを(ケーブルを介さずに)直接コンセントに挿すことができる“ウォールマウントプラグアダプター”も付属。机上にコンセントがある場合など、長いケーブルが必要ないときに便利だ。

バッテリー装着
バッテリーはヒンジの手前に装着する仕様になっている。

 バッテリー駆動時間は、標準バッテリーで約12.5時間、軽量バッテリーでは約6時間となる(※2)。標準バッテリーと軽量バッテリーは、本体への装着の関係上、同じ大きさとなっている。重量は標準バッテリーのほうが軽量バッテリーよりやや重いが、標準バッテリーでも後部が出っ張るといったこともなく、本体サイズは変わらない。

※2 CPUにCore Solo選択時。測定方法はJEITA(Ver.1.0)による。

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