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レノボジャパン、企業向けコンパクトデスクトップに新モデルを追加──ブランド名も2ラインに整理

2005年07月20日 11時17分更新

文● 編集部 小林久

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レノボ・ジャパン(株)は20日、企業向けコンパクトデスクトップパソコン『ThinkCenter M51 UltraSmall』を発表した。1月に発表された『ThinkCenter S50 ultra small』の上位機種で、合計30モデルが用意されている。直販サイト“IBMショッピング”での販売価格は、11万3000円から。20日から順次出荷する。ThinkCenter S50 ultra smallは併売する。

ThinkCenter M51 UltraSmall
『ThinkCenter M51 UltraSmall』

レノボのデスクトップパソコンは、これまでS、M、Aの3シリーズがあったが、今回から大企業向け(Mシリーズ)とSOHO/SMB向け(Aシリーズ)の2ラインに統合し、シリーズ名の後ろに“Ultra Small”や“Tower”といった筐体形状を記載する形式にした。今回発表となった『ThinkCenter M51 UltraSmall』は『ThinkCenter S50 ultra small』と同一の筐体を採用する。

従来モデル同様、独自の“ThinkVantageテクノロジー&デザイン”を採用しており、工具なしでドライブやメモリーなどを取り外せる“ツールレス・デザイン”や、セキュリティーチップを内蔵する“セキュリティー・ロック・システム”が搭載されている。インターフェースは10/100/1000BASE-T、USB 2.0×6(前面2、背面4)などを装備する。本体サイズは幅276×奥行き273×高さ89mm、重量は最小構成で約6.3kg。電源はAC100Vで消費電力は最大約177.1W以下(標準約72.3W、サスペンド時約1.8W)。

ハード面ではチップセットが従来のインテル865GVから、インテル915GVとなり、FSBが従来の533MHzから800MHzに向上。内蔵のビデオチップがIntel GMA 900となった。メモリーはDDR2 SDRAM(PC2-4200)を使用する。セキュリティー機能も強化され、BIOSパスワードや起動パスワードにも指紋認証を利用できるようになった。

また、TCO削減とセキュリティー機能強化を主旨としたユーティリティー“ThinkVantageテクノロジー ソフトウェア”(以下TTS)群のアップデートも行ない、8月下旬からダウンロード提供する。新しいTTSでは、バックアップ/システム復旧ソフトの“Rescue and Recovery”がバージョン3.0にメジャーアップデート。システム復旧時の認証機能を強化したほか、バックアップデータをセキュリティーチップで暗号化したり、バックアップサイズを軽減するためにファイルごとに上書きでバックアップするか、前のデータを残してバックアップするかを選択できるようになった。

また“Client Security Solution 6.0”(以下CSS6.0)というソフトウェアを新規に開発した。CSS6.0では、あらかじめ設定しておいた3つの質問に答えることでパスワードを忘れた際にも普及できる機能、セキュリティー設定を一括管理できる機能、セキュリティーチップをエミュレートし、同チップを持たないThinkPad/ThinkCenterでも“Password Manager1.5”が利用できるほか、ドイツUtimaco Safeware社の暗号化ソフト“Utimaco PrivateDisk”も搭載した。

ディスプレーが付属しない“ベースモデル”は6モデルをラインアップする。エントリーモデル『8104-23J』は、Pentium 4 530-3GHz、512MBのメモリー(DDR2 SDRAM)、80GBのHDD(シリアルATA)、CD-ROMドライブ、キーボード(指紋認証なし)、Windows XP Professional SP2の構成で直販価格は11万3000円。『8104-24J』は8104-23Jのキーボードが指紋認証対応となったもので、直販価格は11万3000円。ハイエンドモデル『8104-38J』は、Pentium 4 540-3.2GHz、512MBのメモリー(DDR2 SDRAM)、80GBのHDD(シリアルATA)、DVDスーパーマルチドライブ、キーボード(指紋認証あり)、Windows XP Professional SP2の構成で、直販価格は14万9000円。

ベースモデルにオフィスソフトをプレインストールした“ベースモデル MS office Personal 2003プリロードモデル”は6モデルをラインアップ。直販価格はベースモデルに2万円を上乗せしたものとなる。

液晶ディスプレーが付属する“キットモデル”は、“ベースモデル”(とオフィスプリロードモデル)のうち“指紋認証キーボードが付属する”製品に液晶ディスプレーを追加したもの。液晶ディスプレーは15インチの『ThinkVision L150』、17インチの『同L171』、19インチの『同L190』の3種類が選べる。直販価格は15インチ液晶を追加した場合で1万円、17インチ液晶で1万2000円、19インチ液晶で2万円を上乗せしたものとなる。出荷開始時期はベースモデルが先行し20日、キットモデルが22日となる。

なお、保証サービスの“ThinkPlus Services”も同日発表された。ThinkPadに関しては従来のサービスに“翌日以降対応オンサイトサービス・月-金:9:00-17:00”(2年目以降:年間1万8000円から)、ThinkCenterとThinkVisionのセットモデルに関しては“TC/TVセットモデル当日含オンサイトサービス(月-土:8:00-20:00対応)+TV/COEサービス”(2年目以降:年間1万円から)を追加した。これにより、ThinkPadではこれまで当日対応が基本だった出張修理サービス(オンサイトサービス)を翌営業日以降の対応にして若干価格を安くできるサービス、ThinkCenterに関しては出張修理と客先でのディスプレー交換を行なうサービスが追加されたことになる。

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