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NECとNECアクセステクニカ、PSP専用ゲームソフト向けに無線LAN自動設定機能を提供――4月にSCEIから2タイトルが登場

2005年03月25日 22時15分更新

文● 編集部 内田泰仁

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日本電気(株)(NEC)とNECアクセステクニカ(株)は25日、無線LANアクセスポイント内蔵ブロードバンドルーター“Aterm WARPSTAR”シリーズとクライアント端末の無線LAN接続を自動設定する機能“らくらく無線スタート”を、(株)ソニー・コンピュータエンタテインメント(以下SCEI)の携帯型ゲーム機『PSP』専用ゲームソフト向けに提供すると発表した。

PSP上で“らくらく無線スタート”を利用して自動設定を行なっている画面。この間に“Aterm WARPSTAR”の設定ボタン(SETスイッチ)を画面の指示に従って押し、接続プロファイルをPSP側に読み込んで設定を行なう (C)2005 Sony Computer Entertainment Inc. All rights reserverd.

“らくらく無線スタート”は、“Aterm WARPSTAR”とNEC/NECアクセステクニカ製の無線LANアダプターやWindows XP SP2を利用することにより、クライアント側の簡単な操作とアクセスポイント側のボタン操作のみで無線LAN接続の自動設定を行なう機能。NECおよびNECアクセステクニカは、インフラストラクチャーモードによる無線LAN機能を利用するSCEIのゲームソフト向けに、この機能のクライアント用ソフトウェアを提供するという。今回発表された“らくらく無線スタート”搭載ソフトは、SCEIが発売する『WIPEOUT PURE (ワイプアウト ピュア)』(4月7日発売予定)と『ダービータイム』(4月21日発売予定)の2タイトル。一方、対応する“Aterm WARPSTAR”は『Aterm WR7800H』と『Aterm WR6600H』の2製品。

NECアクセステクニカによると、同機能はPSP本体に内蔵されるのではなく、PSP専用ゲーム内にミドルウェア的に搭載されるものだといい、“らくらく無線スタート”を搭載するゲームソフトでなければ、同機能は利用できない。ただし、一旦自動設定を行なうと、無線LANの設定プロファイル自体はPSP本体内に記録されるため、非搭載のゲームソフトであっても、引き続き自動設定で作成した設定プロファイルは利用できるという。

なお、PSPの仕様上の制限により、以下のような制限があるという。

  • 通信方式はIEEE 802.11b、暗号化方式は128bit WEPのみ使用可能
  • PSPから14ヵ所以上のアクセスポイントが自動検出されてしまう場合は同機能は使用できない(PSPが正しく認識できるアクセスポイントの上限が13ヵ所のため)
  • ESSIDは30桁まで(“Aterm WARPSTAR”で設定できる最大桁数は32桁)

現在のところ、同機能はSCEIが発売するゲームソフトに今後も搭載される予定で、それ以外のサードパーティー各社製ソフトでの採用に関しては、SCEIから各社にライセンスしていく予定だという。また、NEC/NECアクセステクニカでは、両社がADSL接続事業者向けに提供している“Aterm WARPSTAR”でのPSP対応も今後進めていくとしている。

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