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新世代マザーボード徹底検証●GIGABYTEの独自機能

新世代マザーボード徹底検証●GIGABYTEの独自機能

2005年03月14日 00時00分更新

文● 鈴木 雅暢

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大幅に進化した定番ツール
EasyTune5

オーバークロック“ADVANCED MODE”
画面1 オーバークロック「ADVANCED MODE」ではFSBクロックやコア電圧、FSBクロックとメモリクロックの比率などが設定可能。「GO」ボタンを押すと反映される。

 “EasyTune”は、Windows上で動作する、GIGABYTEオリジナルのオーバークロック兼ハードウェアモニタツール。GIGABYTEマザーボードではもはやおなじみとなった定番ツールだが、LGA775世代を迎えてグラフィックデザインを一新、大幅にリニューアルした。

 新しくなったグラフィックは従来よりグーンと大型化し、画面上でのインパクトが大幅に増している。メニュー構造などのインターフェイスがすっきりと整理されたほか、大型化したぶん、中に表示される文字も大きく見やすくなり、ハードウェアモニタツールとしても格段に使いやすくなっている。

ハードウェアモニタ(PC HEALTH)の画面
画面2 ハードウェアモニタ(PC HEALTH)ではマザーボード各部の温度や電圧、ファン回転速度などが一覧できる。警告音を出す基準値はカスタマイズ可能。

 オーバークロック機能は自動のEASY MODEと手動のADVANCE MODEの2モードが用意されている。前者は希望のオーバークロック率を指定して“GO”ボタンを押すだけという簡単操作だが、ハングアップしない限り希望率いっぱいまでクロックを上げ続けてしまう。希望率を高くしすぎると確実にハングアップしてしまうのであまりお勧めできない。

 ADVANCED MODEでは1MHz刻みのFSBクロック設定、0.01V刻みの電圧設定などが行え、“GO”ボタンを押すとリアルタイムに反映される。



CPUクーラーは、最大最小の回転速度と回転を上昇させる基準となる温度を指定可能
画面3 CPUクーラーは、最大最小の回転速度と回転を上昇させる基準となる温度を指定可能。ノースブリッジファンを回転させるスケジュール設定もできる。

 また、C.I.A./C.I.A.2やM.I.B./M.I.B.2に対応したマザーボードならば、これらの設定も行うことが可能だ。ただ、これらの設定はリアルタイムには反映されず、システムの再起動が必要になる。



メーカーPC並みの安心感を提供する
Xpress Recovery

Xpress Recoveryのメニュー
画面4 Xpress Recoveryのメニューには、システム起動直後に“F9”キーを押せば入れる。付属のドライバCDから起動してメニューを表示させる方法もある。

 1年半ほど前からGIGABYTEのハイエンド系マザーを中心に導入されている“Xpress Recovery”は、システムのバックアップをHDDの隠し領域に作成し、いつでもその状態に復元できるリカバリー機能だ。

 多くのメーカー製PCにはソフトウェアが原因で不具合が生じたときのためにシステムを出荷状態に戻すためのリカバリー機能がついているが、これと同じことが自作PCでもできる機能だと考えることができるだろう。一通りOSとドライバ、最低限必要なアプリケーションまでセットアップしたあとにXpress Recoveryでバックアップを作成しておけば、メーカーPCのリカバリー機能とまったく同じ役目を果たしてくれる。



メニュー画面
画面5 どこかなつかしい感じのするシンプルなメニュー画面。内容も実にシンプルだ。勝手にリカバリーされないようパスワードで保護することも可能だ。

 バックアップ領域の作成にはその作成時点で使用している容量と同じ空き容量が必要だが、パーティション操作はツールが勝手にやってくれるので複雑なことを考える必要はなく、作成したバックアップ領域は隠し領域として保護される(OSからは見えない)。差分バックアップなどの高度な機能はないが、バックアップ領域の削除と再作成はいつでも可能なので、自分にとってベストな環境を保存しておけばよいだろう。うまく使えば非常に便利で安心感の高い機能なので、ぜひ試してもらいたい。

F9でメニューを表示
画面6 バックアップ領域にはHDDの実使用領域と同容量が消費され、作成後は隠し領域として保護される。復元時も作成時と同様、F9でメニューに入って行えばよい。

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