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日立、新設計の液晶一体型“Prius Air One L”ほか、2005年春モデル“Prius L”6シリーズ10モデルを発表

2005年01月07日 12時59分更新

文● 編集部 内田泰仁

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(株)日立製作所は7日、個人向けパソコン“Prius”シリーズの春モデルとして、デスクトップパソコン“Prius Deck L”“Prius Air L”“Prius Air One L”、ノートパソコン“Prius Air Note L”“Prius Note L”“Prius Gear L”の6シリーズ10モデルを発表した。価格はいずれもオープンプライスで、発売日は“Prius Air L”『AR37L』を除く全機種が15日、『AR37L』は22日。

“Prius”シリーズではこれまで、TV/ビデオ機能やマルチメディアビューアーの統合ソフトとして、『Prius Navistation2』または『PriusAir View』の2系統を用意し、シリーズによりいずれかのソフトがプレインストールとなっていたが、今シーズンは、2つのソフトを統合した『Prius Navistation3』が全機種にプレインストールされる。『Prius Navistation2』に搭載されていた“欲録り”機能(2番組同時録画&視聴/キーワード録画など)に加えて、録画した番組を短時間で視聴する“いいとこ観(み)”機能、付属リモコンのみでの操作を前提としたリモコン用ユーザーインターフェース“リモートナビ”(デスクトップのみ)、LANに接続されたほかのパソコンに保存されているコンテンツ(映像や静止画など)を一覧表から選択して再生する“宅内ネットワーク機能”の3つが新機能として追加されている。

“いいとこ観”機能は、録画したデータの映像および音声の変化量からシーンの重要度を計算し、意味のあるシーンのみを自動的に拾い出して再生するというもの。TV番組の録画後、録画したデータから“いいとこ観”のための情報(データの変化量)を収集して情報ファイルを自動的に作成し(録画時間の約1/4程度の時間がかかる)、再生時には“再生率”(実録画時間に対して何%の時間で再生するか)と“ジャンル”(“野球”“サッカー”“指定なし”の3つ)を選択して再生する。“ジャンル”は、スポーツ観戦の“特徴”に基づいた“再生部分の拾い出し方”の違いを指定するもので、野球の場合は投球/打撃の“あと”に展開が始まるため映像/音声の変化のピーク後を、“サッカー”の場合はゴールシーン“まで”の過程を楽しむスポーツであることから変化のピーク前を、それぞれ重視して再生するという。なお、ジャンルは今後追加の予定もあり、ウェブなどでアップデートファイルを提供するとしている。

“Prius Air One L”『AW33L』

新たにラインナップに加わった“Prius Air One L”『AW33L』は、2000年11月発表の“Prius Deck S”シリーズ以来となる液晶ディスプレー一体型パソコン。パソコン本体部分は、取り外し可能で液晶パネル表面に光沢を加える“ラスターパネル”を装着した17インチ“ピュアカラー液晶”ディスプレーの背面に集約されたデザインで、頻繁にアクセスする光ディスクドライブとUSBポートは、本体前面、液晶ディスプレー下部に設置されている。

スペックは、CPUがCeleron D 335-2.80GHz、チップセットはIntel 865GV、メモリーは256MB(DDR SDRAM、最大1GB)、HDDは160GB、光ディスクドライブはDVDマルチプラスドライブ(DVD-RAMが記録/再生とも3倍速、DVD±Rが記録/再生8倍速、DVD±RWが記録4倍速/再生8倍速、DVD-ROM再生が12倍速、CD-R記録が24倍速、CD-RW記録が16倍速、CD再生が32倍速)、グラフィックス機能はチップセット内蔵(ビデオカード増設用スロットはなし)。TVチューナーカードは、MPEG-2ハードウェアエンコーダーを搭載したシングルチューナータイプ。

インターフェース類は、USB 2.0×6(前面2、背面4)、IEEE 1394×1、PS/2×2、S映像入力×1、コンポジット映像入力×1、テレビアンテナ入力×1、ビデオ音声入力×1、ライン入力×1、ライン出力/光デジタル音声出力(共用)×1、マイク入力×1、ヘッドホン出力×1。拡張スロット類は、PCIスロット×1(TVチューナーカードが1スロット専有)、PCカードスロット(Type II×2またはType III×1、Card Bus対応)、SDメモリーカード/メモリースティックスロット(メモリースティックPRO対応、MagicGate非対応)×1。通信機能は10/100BASE-TX対応のEhternetとV.90準拠の56kbpsモデム。製品には専用リモコンが付属する。内蔵液晶ディスプレーは、表示解像度1280×1024ドット、表示色数1619万色、コントラスト比450:1、輝度約250cd/m2、視野角が水平120度/垂直140度。

本体サイズは幅394×奥行き257×高さ431mm、重さは12kg。OSはWindows XP Home Edition SP2。付属ソフトは、TV視聴/録画およびマルチメディアビューアー『Prius Navistation3』のほか、オフィスソフト『Microsoft Office Personal Edition 2003』、セキュリティー対策ソフト『Norton Internet Security 2005』(90日間サポート付属)、CD/DVD作成ソフト『RecordNow! 7.3』、DVD-Video作成ソフト『DVD MovieWriter 3.5 for HITACHI』、時刻表/経路検索ソフト『駅すぱあと』など。

価格はオープンプライスで、編集部による予想実売価格は17万円台半ば。

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