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サン・マイクロシステムズ、同社最新動向を紹介する“Network Computing 2004 Autumn”を開催――基調講演では機動性と安全を両立するシステムなどを披露

2004年11月08日 22時51分更新

文● 編集部 内田泰仁

サン・マイクロシステムズ(株)は5日、同社の最新テクノロジーや製品などを解説するカンファレンス“Network Computing 2004 Autumn”を開催した。今回のテーマは“セキュリティー&イノベーション”で、同日午前中に行なわれた基調講演では、セキュリティー対策に優れたクライアントやストレージ環境の紹介や、それらに含まれる同社の技術革新の取り組みなどが紹介された。

日本法人代表取締役社長のダン・ミラー氏

最初に登壇した同社代表取締役社長のダン・ミラー(Dan Miller)氏は、基調講演に先立って、同社の最近の取り組みについて報告。楽天(株)や携帯電話キャリアー3社、東京証券取引所、経済産業省といった顧客を得たことによる成長や、経済産業省によるオープンなデスクトップ環境普及活動におけるデスクトップOS“Sun Java Decktop System”の採用、学校教育現場におけるオープンソースソフトウェア活用に向けた実証実験への参加などを紹介した。

米本社シニアバイスプレジデント兼最高情報責任者のビル・バス氏。サン入社以前は米国国防総省のテクニカルディレクターなどを務めたという

基調講演の前半は、米サン・マイクロシステムズ社シニアバイスプレジデント兼最高情報責任者(CIO)のビル・バス(Bill Vass)氏が“セキュアな機動性の実現(Mobility with Security)”をテーマに講演。“モビリティー”の一般的なイメージは、ノートパソコンやPDA、携帯電話などの利用図を思い浮かべるところだが、今回の講演での同社の提案は、OSやアプリケーションなどのデスクトップ環境やさまざまなデータ類をすべてサーバー側で集中して管理し、ユーザーは、各個人に1枚支給される認証カードを使って、クライアント端末からサーバー上に保管されたデスクトップ環境やデータにアクセスする“シン・クライアント(Thin Client)”による“モビリティー”の実現だ。

壇上に設置されたマシンはいずれもシン・クライアント。ステージ中央のプレゼンテーション用マシンに認証カードを差し込み、プレゼンテーション用のデスクトップを呼び出していた

今回の講演のステージ上には、プレゼンテーション用のマシン、リビングやオフィスを模した環境に設置されたマシンが用意されていたが、これらはいずれも、同社のシン・クライアント“Sun Ray Ultra-Thin Clients”によるもの。各登壇者はそれぞれ認証カードを持っており、クライアント端末にカードを挿入すると、プレゼンテーション資料やデモの準備されたデスクトップが画面上に現われる、というような仕組みとなっていた。ちなみに、同社内ではすでに広くこのようなシン・クライアントが活用されているといい、たとえば、米国本社から日本に出張に来た場合でも、日本法人社内のクライアント端末に認証カードを挿入すれば、本社で利用しているデスクトップ環境が同様に利用できるという。

“Sun Ray Ultra-Thin Clients”を利用したシン・クライアントシステムの構造図

デル製のデスクトップマシン(いわゆる“ファット・クライアント(Fat Clients)”)との価格比較
バス氏によると、“Sun Ray Ultra-Thin Clients”は、OSやアプリケーション、さらにはHDDなどのストレージデバイスなどを端末内に持たない「パソコンというよりはテレビに近い」クライアント端末だという。そのため、クライアント自体がウイルスに感染する余地がなくウイルス被害のリスクがなく、システム管理者によるデスクトップ環境のメンテナンス負担やセキュリティー対策などといった“複雑性”の排除が可能になるとしている。



講演後に壇上で言葉を交わすミラー氏とバス氏。「シン・クライアントでどこでも仕事ができるのだから、このまま帰国しないで日本で仕事を」とミラー氏
1台のクライアントマシンを家族などで共有する場合も、認証カードによるデスクトップ環境の完全な切り分けが可能で、SolarisやSun Java Desktopといったデスクトップ環境のほかに、WindowsやUNIXなどを利用することもできる。また、認証カードと端末さえあればどこでも自分のデスクトップ環境を利用することができるので、オフィスはもちろん、リビングやインターネットカフェでも、“安全”に自分のデスクトップ環境を利用できるという。企業内ネットワークへの持ち込みパソコンがセキュリティー上の問題となるケースがさまざまなところで取り上げられているが、シン・クライアントの活用は“機動性”と“安全”の2つを満たす方法のひとつと言えるだろう。



米本社ネットワークストレージ製品群担当のエグゼクティブバイスプレジデントのマーク・カネパ氏

次に登壇した米サン・マイクロシステムズのネットワークストレージ製品群担当のエグゼクティブバイスプレジデントのマーク・カネパ(Mark Canepa)氏は、“ネットワークコンピューティングの複雑性の排除”“何でも、誰でも、ネットワークに接続できること”をビジョンとして掲げる同社の方針を示し、これらを支えるストレージ製品として、

Sun StorEdge 3000シリーズ
ローエンド向けディスクアレイ
Sun StorEdge 6000シリーズ
ミッドレンジ向けディスクアレイ
Sun StorEdge 9000シリーズ
データセンターなど向けのハイエンドディスクアレイ
Sun StorEdge 5000シリーズ
NAS(Network Attached Storage)製品

などを紹介した。また、ストレージ製品の基本戦略としては、“データ・ライフサイクル・マネジメント(DLM)”を挙げ、年々増加するデジタルデータの量と種類に対応するべく、価値判断に基づくデータの効率的な管理を推進していくとした。

ディスクアレイ“Sun StorEdge 3000/6000/9000”シリーズNAS“Sun StorEdge 5000”シリーズ

Solaris 10は来年にも登場
さらに、ストレージ製品群を紹介した後には、“Sun Fire”シリーズのサーバー製品、来年投入予定の新OS『Solaris 10』、ワークステーション『Sun W1100z Workstaion』、グリッドコンピューティングなどについても、他社の同クラス製品との価格/性能比較を交えつつ紹介。講演の最後には「サンは“システム”の企業。単なるOSの企業、単なるデータベースの企業、単なるストレージの企業ではなく、end-to-endのソリューションを提供できる企業である」と述べ、インフラ/サーバー/ストレージ/クライアント/プロセッサーなど幅広い分野に製品を持つことにより、他社にはない、一貫したソリューション展開が可能である点を強調した。



マーケティング・ディレクターに就任した杉本博史氏

なお、両氏の講演の終了後、日本法人のマーケティング・ディレクターに就任した杉本博史氏が壇上に登り、新たなキャンペーンプログラム“Sun IT 基盤強化プログラム”の実施と、同プログラムに伴う第1弾キャンペーン“Buy Server,Get Storageプログラム”を発表した。このキャンペーンでは、12月末日までの期間限定で、同社のハイエンド・サーバー製品を購入した顧客に1.3TBのディスク容量を持つハイエンドディスクアレイ『Sun StorEdge 9970』を無償提供するというもの。対象となるサーバーは、『Sun Fire 6800/12K/15K』および『Sun Fire E6900/E20K/E25K』で、16プロセッサー構成のもの。同社では今後、順次“Sun IT 基盤強化プログラム”の追加キャンペーンを行なっていくという。

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