日本ヒューレット・パッカード(株)(以下、日本HP)と日本通信(株)は15日、モバイルインターネットソリューションの分野で協業し、PHSデータ通信カード付きPocket PC“iPAQ+bモバイル All in oneパッケージ”を19日に販売開始すると発表した。製品はPocket PC『HP iPAQ Pocket PC h5550』と『HP iPAQ Pocket PC h2210』をベースにしたに2モデルを用意。日本HPの直販サイト“HP Directplus”で販売され、価格はh5550モデルが10万8000円、h2210モデルが7万3600円。
『iPAQ+bモバイル All in oneパッケージ h5550』 | 『iPAQ+bモバイル All in oneパッケージ h2210』 | |
“iPAQ+bモバイル All in oneパッケージ” |
“iPAQ+bモバイル All in oneパッケージ”は“いつでもどこでも簡単インターネット”をコンセプトにしたPDAパッケージ。日本HP製Pocket PC『HP iPAQ Pocket PC h5550』『同 h2210』に、定額制PHSデータ通信サービス“bモバイル PDA100C2-6MB”(CFカード型PHSデータ通信アダプターと6ヵ月の利用権)と、位置情報サービス“b-Walker”(6ヵ月の利用権)を同梱した通信サービス付きPocket PC。同梱のソフトウェアをインストールすることで買った当日からインターネットに接続できる。
『HP iPAQ Pocket PC h5550』は2003年10月に、『HP iPAQ Pocket PC h2210』は2003年9月に発表したHP製Pocket PCの最新モデル。なお、h5550モデルにはオプションの『CF拡張パック』が付属する。 “bモバイル PDA100C2-6MB”は6ヵ月間(185日分、7ヵ月目以降の利用料金は未定)の“マルチリンク方式”(※1)PHSデータ通信の利用料とインターネット接続料、CFカード(Type II対応)を同梱したサービス。 “b-Walker”は、PHS位置情報サービスと専用地図ソフトを使用して、ユーザーに位置情報、ルート検索機能、スポット情報などを提供するサービス(6ヵ月の無料サービスが付属、7ヵ月目以降の料金は未定)。
※1 ディーディーアイポケット(株)のPHSパケット通信ネットワークを利用し、下り最大32kbpsの通信の電波を最大4波まで同時利用するのが“マルチリンク方式”。bモバイルでは、ウェブブラウジングを約1.5~3倍に増速するという“ウェブアクセラレーター機能”も同時に利用することで、約100kbps相当の通信速度を実現できるという。日本HPと日本通信は今回の協業で、PDAを購入してインターネットに接続する際、通信機器の動作対応の確認、通信機器の購入、通信サービスへの加入などの課程を踏まなければならない現状に対し、PDA、通信サービス、コンテンツをセットにすることで“どこでも簡単にインターネットを接続したい”というニーズに対応していくとしている。