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【2004年年頭挨拶ニュースリリース】日本NCR(株)代表取締役会長本田敬吉氏

2004年01月05日 20時17分更新

文● 編集部

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情報の「鮮度」を守るソリューション

2004年 年頭所感

新年明けましておめでとうございます。日本経済にはいくつか希望の光が見えるものの本格的な春の訪れにはまだしばらくの辛抱が必要の様子です。

「目黒のさんま」という落語があります。ひょんなことから山の手の民家で粗末なさんまの塩焼きを食べた殿様がその美味に感動し、後日家来に調理させたところ、油抜きして、処理・加工を尽くした一品が出てきた。そのあまりに変わり果てた姿に、思わず「これはどこのさんまだ?」と問うに「ははッ、銚子沖で今朝がた採ったものにございます」殿様したり顔で「道理で。お前達は物事を知らん。さんまは目黒に限る」という噺です。この噺の味わいは、1)旬のさんまが旨いのは素朴な塩焼きでありそれは庶民が一番よく知っている。そして「旨いものは旨い」と当たり前の事実を素直に表現した殿様の人間性に対する親近感、及び、2)限られた体験(情報)から真実を把握しようとしている殿様から、過度に処理・加工することで素材本来の味(情報)を奪い取ってしまう当時の社会システムを笑いとばしている点にあります。

企業の情報フローの設計に最も重要なのは、いかに情報の鮮度と味を変質させることなくそれを必要とする人に提供できるかということです。NCRは創業以来、実に120年間このことを大切にしてきました。テラデータ・データウェアハウスやPOS・ATMなど、我々の提供する情報ソリューションはビジネスの現場から意思決定の場まで、ビジネスのあらゆるシーンでの情報の鮮度を一番大切に考えます。みなさんの殿様が目黒にさんまを採りにいく前に、情報システムの見直しをしてください。

本年もよろしくお願い申し上げます。

(用字用語は原文のまま)

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