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キヤノン、遠隔地のライブ映像を配信する映像配信システムを発売

2003年06月26日 13時48分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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キヤノン(株)とキヤノン販売(株)は26日、遠隔地に設置したカメラからの映像をパソコンのほか、PDA(Pocket PC)や携帯電話(iアプリ対応端末)でモニタリングできるライブ映像配信システムを7月1日(携帯電話用ビューワーのみ7月下旬)に発売すると発表した。価格はサーバー本体『VB150』がオープンプライスで、編集部による予想実売価格は24万8000円。クライアントソフトはウェブブラウザーでも閲覧可能だが、複数画面を同時表示できる専用モニタリングソフト『WebView Livescope MV LE(簡易版)』が3万円、『WebView Livescope MV』が15万円(クライアント追加版は5万円)。Pocket PC用ビューワー『RV-P1.0』が6000円(5ライセンスパックは2万4000円)、携帯電話用ビューワー『RV-C1.0』は1カメラサーバーあたり7万円(携帯電話側のインストール数制限はなし)。

『VB150』
『VB150』本体

キヤノンでは、1998年からライブ映像配信システムの販売を行なっているが、VB150ではPDA/携帯電話用ビューワーを新たに開発したほか、無線LAN(IEEE 802.11b、ネットワークアダプターは別売)に対応し、設置場所の選択肢が広がった。また、動き検知機能を搭載して室内への侵入を検知すると自動的にカメラ撮影&映像配信を開始するといった防犯向け機能が強化されている。VB150本体に最大4台までのカメラを接続可能。キヤノン製リモートコントロール対応カメラを接続した場合、クライアントソフト側からカメラコントロール(パン/ズーム/チルト/逆光補正など)も行なえる。

VB150の本体サイズと重量は、幅248.3×奥行き166.8×高さ52.1mm/約1.2kg。

Pocket PC用ビューワー『RV-P1.0』の起動画面 湘南材木座の映像 グアムの映像
Pocket PC用ビューワー『RV-P1.0』の起動画面湘南材木座の映像グアムの映像

パソコン用ビューワーWebView Livescopeでは最大16画面、簡易版では4画面の同時表示が可能で、画像解像度は最大640×480ドット、フレームレートは毎秒30コマ、Motion JPEG圧縮された映像を配信できる。

携帯電話用ビューワー『RV-C1.0』の起動画面 湘南材木座の映像 グアムの映像
Pocket PC用ビューワー『RV-P1.0』の起動画面携帯電話で見る湘南材木座の映像携帯電話で見るグアムの映像

Pocket PC用ビューワーRV-P1.0と、携帯電話用ビューワーRV-C1.0は、どちらも1画面表示だが、カメラコントロールは可能。画像解像度とフレームレートは、Pocket PC用ビューワーでは最大320×240ドット/毎秒5コマ。携帯電話用ビューワーでは、最大160×120ドット/毎秒1コマとなる。

既存製品では、官公庁などすでにインターネット/ネットワークインフラが敷設されている施設への導入実績が多いが、最近は幼稚園や病院などからの需要・問い合わせも増えているという。

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