独自にDDR400をサポートした銀色マザー
――Jetway P4X400DAZ
写真1 派手な外観とは裏腹に、USB 2.0やUltraATA/133、5.1chサウンドなども余さず盛り込まれている。 |
【春の集中“自作”講座】「マザーボードのスペックを読む」。写真をクリックすると当該記事に移動します。 |
VIA純正品以外の製品が見られなかった「Apollo P4X400」搭載ボードの新顔。銀一色に塗られた基板が存在感を主張している。CPUソケットやメモリソケット、AGP/PCIスロット、チップセット上のヒートシンクまでにもグレーのパーツを使うという念の入れようだ。
写真2 South Bridge「VT8235」にはコントローラが内蔵されていないため、IEEE1394の機能はVIA「VT6307」が実現している。 |
P4X400はメモリバスこそ400MHzをサポートしているが、公式にDDR400のモジュールに対応しているわけではない。そこで本製品では独自に動作を保証し、かつ最大搭載量12GBを実現している。また、AGP 8xもサポートする。
CPUコア電圧は変更できないものの、メモリとAGP電圧は変更可能。IEEE1394&EthernetのPHYチップまでVIA製なのも興味深いところ。
P4X400DAZの主なスペック | |
製品名 | P4X400DAZ |
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チップセット(North/South Bridge) | VIA VT8754/VT8235 |
メモリソケット | DDR DIMM×3(最大12GB) |
拡張スロット | AGP×1、PCI×5 |
FSBクロック | 100~132MHz/133~200MHz(1MHz刻み、BIOS) |
メモリクロック | FSB100MHz設定時 FSB:メモリ/1:1、3:4 FSB133MHz設定時 FSB:メモリ/1:1、4:5、2:3(BIOS) |
CPUコア電圧 | 自動 |
DIMM電圧 | 2.5V~2.8V(0.1V刻み、BIOS) |
ボードサイズ | 305(H)×210(W)mm(実測値) |
必要十分な機能に絞って超低価格を実現した1枚
――ECS P4VXAD+
写真3 オンボードの機能は少なめ。ただし、Promise製のRAIDチップ用のパターンは残されている。 |
VIAのサイトではなぜかあまり情報を見かけない「Apollo P4X333」を搭載するのがECS「P4VXAD+」。P4X400と比べると、AGP 8xをサポートしないため、P4X266Aの発展形と想像できるが、DDR333には対応している。また、South Bridgeは「VT8235」なので、USB 2.0をサポートしているのはうれしい点だ。
写真4 North BridgeはVIA「Apollo P4X333」。型番はP4X400と同じ「VT8754」で、実際の機能にも大きな違いはない。 |
もうひとつの注目点は、今回紹介しているP4マザーで最廉価となる8000円前後という驚きの実売価格。IDE RAID機能などは持たないものの、必要十分な機能は含まれており、とにかく安くPentium 4環境を構築したいという場合に最適だ。なお、オーバークロック設定はないに等しい。シンプルに自作PCを組み立てたいユーザー向けの1枚と言える。
P4VXAD+の主なスペック | |
製品名 | P4VXAD+ |
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チップセット(North/South Bridge) | VIA P4X333/VT8235 |
メモリソケット | DDR DIMM×3(最大3/1.5GB) |
拡張スロット | AGP×1、PCI×5、CNR×1(PCIと共用) |
FSBクロック | 100/133MHz(自動、ジャンパで133MHzに固定可能) |
メモリクロック | FSB100MHz設定時 FSB:メモリ/1:1、3:4(BIOS) FSB133MHz設定時 FSB:メモリ/1:1(BIOS) |
CPUコア電圧 | 1.10V~1.85V(0.025V刻み、ジャンパ) |
DIMM電圧 | 自動 |
ボードサイズ | 305(H)×244(W)mm |