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IXY DIGITAL 200a/IXY DIGITAL 300a

IXY DIGITAL 200a/IXY DIGITAL 300a

2002年07月11日 00時14分更新

文● アスキーPC Explorer編集部・行正 和義

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IXY DIGITAL 200a/IXY DIGITAL 300a

キヤノン

IXY DIGITAL 200a:6万3000円
IXY DIGITAL 300a:6万9000円

シルバーメタリックなボディとスタイリッシュなデザインを持つ"銀カメ"の定番とも言える「IXY DIGITAL」に、新モデルが登場した。「IXY DIGITAL 200」の後継となる「200a」と、「同 300」の後継となる「300a」だ。

縦位置センサでAF位置を自動認識

写真1~3 200aの上面、前面、背面。フロントには丸いエンブレムプレートが付いたほか、従来は印刷だった機種名がエンボス加工に変更されている。背面は十字カーソルの装備でメニューを呼び出しての操作がより簡単になった。

 IXY DIGITAL 200aと300aは、いずれも1/2.7インチの有効200万画素CCDを搭載し、200aは光学2倍ズーム、300aは光学3倍ズームレンズを搭載する。これらの基本仕様は従来の「IXY DIGITAL 200」/「同 300」から変更はないが、200a/300aともに細かな機能アップが施されている。

写真4~6 300aの上面、前面、背面。300ではレンズ周囲が透明樹脂素材で覆われていたが、同心円状のライン処理がされた金属となって高級感が増した。ストラップホルダに至る部分が四角いエンブレムプレートとなり、デザイン上のアクセントとなっている。背面中央の微妙なラインは親指をかけやすい。

 まず、200a/300aに共通する追加・改良点を見てみよう。目立つ機能としては、新たに姿勢検出センサを内蔵し、撮影時のカメラが縦位置か横位置かをカメラ自身が自動判別するようになっている。この機能は縦位置での撮影時に画像を縦長で記録するだけでなく、オートフォーカス(AF)や自動露出(AE)、オートホワイトバランス(AWB)の精度を高めることにも利用されている。具体的には、縦位置でカメラを構えた場合に、3カ所のAFエリアの上側2つのみを使うことで地面に合焦することを防ぐほか、上側に青く広い面積があった場合は「空」と認識して露出やホワイトバランスを調整するという。
 機能面でも、先に発売された「Powershot A40/A30」と同様に、「すっきりカラー」(低彩度)、「くっきりカラー」(濃い目)という色見の異なる2つのカラーモードも搭載された。最長15秒のスローシャッター(従来機はいずれも1秒)、AF補助光のON/OFF、2秒セルフタイマといった機能や、ホワイトバランスに暖色系蛍光灯(※1)が追加された。撮影時の情報を含めた記録画像ファイルフォーマットはExif2.2(※2)を採用したほか、同社のカードサイズに印刷する昇華型フォトプリンタ「CP-100」「CP-10」に直接接続しての印刷機能を搭載、ASICの改善などにより画像再生や記録速度が若干向上している。

※1 暖色系蛍光灯 青白い光の「白色蛍光灯」に対して、白熱電球に近い色の赤っぽい光を出す蛍光灯を指す。青白い光の下よりも温かみがあり、料理などがおいしそうに見えることから最近は家庭用の光源として定着しつつある。色温度は暖色系蛍光灯が3500゜K、白色蛍光灯が4200~4200K。

※2 Exif2.2 2002年2月6日に社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)/旧日本電子工業振興協会(JEIDA)より発表されたデジタルカメラの画像記録形式。従来のExif2.1でもJPEG準拠の画像データ内にカメラ名称やメーカー名、撮影データなどを記録していたが、2.2では画像の印刷を前提として、カメラの色情報や撮影モードといった情報も共通フォーマットで記述されるようになった。

電源&スロット部
写真7 本体(200a)側面を開けるとCFスロットが、底面を開けるとバッテリスロットが現れる。200aの本体とほぼ同じサイズの充電器が付属。これは200/300に付属するものと同じものだ。
 さらに、300aのみの特徴だが、Powershotシリーズと同様にカメラの起動画面/起動音/シャッター音/操作音/セルフタイマ音のカスタマイズ(320×240ドットのJPEGファイルとサンプリング周波数11.025kHzもしくは8kHzのWAVEファイル、PCから静止画やオーディオをCF経由で登録可能)できる「マイカメラ」機能が搭載されている。
 200a/300aともに、ボディのフォルムは基本的に従来の200/300を継承しているが、200aは若干本体の厚みが薄くなった。200と比較して厚みは1.1mm(平坦部)、最厚部でも0.2mm薄く(26.9mm→26.7mm)なり、重量は約10g(190g→180g)軽量化している。逆に、300aは奥行きが0.6mm厚くなり、重量は約5g重くなった。200aが薄型化したのは基板の集積度をより上げたことによるものだそうだが、300aがわずかに厚くなったのは、背面に十字カーソルキーを装備したためだ。200a/300aともに、新たに十字カーソルキーを搭載したのは操作上で目新しいポイントだ。Powershot A30/A40でも同様だが、従来の200/300や「Powershot A10」「同 A20」では左右カーソルキー+SET(決定)ボタンでメニュー操作を行っていたが、Powershot A30/A40や200a/300aでは十字カーソルキーとなったため、メニュー操作が使いやすくなった。

 そのほか、外観上の変更点としては、200aは円形、300aは四角いエンブレムプレートが付き、レンズ周囲のデザインや素材が変更されている。



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