薄いといいことが
あるのだろうか?
薄いと何かいいことがあるのか? こうした疑問を持っている方もおそらく多いだろうが,その回答のひとつが,1.31kgの軽量さに対し,液晶画面が12.1インチと広いということだろう。1.31kgというと富士通のLOOX Tが1.3kgで液晶画面は10.6インチ。もちろん全然コンセプトの違うマシン同士ではある。しかし,ということは逆に,軽くて大画面のノートPCがほしいユーザーであれば,MURAMASA,という結論にもなる。MURAMASAの液晶に関してはもうひとつ。シャープの低反射ブラックTFTの採用を挙げておく。低反射ブラックTFTとは,外光の反射を抑えることで黒色を締まらせ,文字や画像を鮮明に表示する仕組みのことだ。実際,他機種を横に置いて視点をずらし,室内蛍光灯の写りこみ具合を見てみたのだが,確かにMURAMASAのほうが写り込みにくかった。また,暗い部分は暗く,その分明るい部分が浮き上がるくらい鮮明に見える。たとえば,紺色や黒といった背景の壁紙を選ぶと,普段見慣れたWindows XPのデスクトップと明らかに印象が異なり,より全体が暗く見える。だが黄色のフォルダアイコンや,白が基調のアイコンに目を移すと,くっきりと浮かび上がって見えてくるのだ。製品選択のポイントとするまでは至らない特長ではあるのだが,買ってうれしい点のひとつである。ただ,液晶画面の例に漏れず,上下の視野角はあまりないようで,少し目線を上下にずらすと,画面が青みがかったように見えてしまう。これは他の製品も同じなので,MURAMASAだけがそうだというわけではない。
本体左右側面。 |
本体前面および背面。 |
小さい。折り畳み式の携帯電話と,体積は同じくらいだろう。これは極めてうれしいポイントだ。 |