日本HPのフラッグシップ機となる「hp cp 1160」は、インクシステムや本体デザインを一新し、モノクロ最高17枚/分、カラー最高16枚/分という高速印刷が可能な製品だ。ノズルとインクが分離した構造を採用するほか、ノズル不良を自動的に代替する機能などを搭載する。
ノズル代替システムを装備する新型ヘッド
cp1160のサイドビュー。シルクハットのようにも見える、ほぼ正方形に近い本体デザイン&給紙ユニット。背面(向かって右側)に飛び出しているのが両面印刷ユニットで、取り外してフラットな背面にすることも可能。 |
本体上面がフラットなスクエアデザインを採用し、用紙を背面上方から給紙するタイプに比べて上や後方に空間を必要とせず、本体上面には物を置くことも可能だ(耐荷重22kg)。
cp1160のカートリッジ構成。左側の4つが各色のノズル部分、右側がBk(上)および3色一体型カラー(下)インクタンク。 |
さらに、コンシューマ向けプリンタとしては初の機能として、ノズル単位での詰まりをセルフチェックする「EDD(Electrostatic Drop Detection)機能」を持つ。これは、プリンタドライバなどから実行するノズルチェックの際に実行されるもので、ヘッド横に装備した特殊なセンサとノズルの間に電位差をかけた状態で1ノズル単位の噴射テストを行い、ドロップが運ぶ電荷から不良ノズルを検出するというもの。インクの詰まりによって噴射されないノズルを個々に検出できるので、不良ノズルが印刷する部分をほかのノズルが肩代わりする。
cp1160の不満としては、巨大なACアダプタが挙げられる。約89(W)×149(D)×47(H)mmとかなり大きく置き場所に困るほどだ。 |
cp1160の液晶パネル。図で表示されたcp1160の各部が点滅することで紙切れやパネルオープンなど、インク残量などを表示する。電源スイッチなどの下に見える黒いおむすび型のものが赤外線受光部。 |
【cp 1160印刷サンプル】印刷サイズは写真画像部分が82×112mm、フラットベッドスキャナにて300dpiでスキャンしたもの。掲載用にトリミングしている。 |
【cp1160印刷サンプル】スキャンした画像データを640×480ドットにトリミングしたもの。 |
文書 (Microsoft Word 10ページ普通紙) |
ノーマル | 2分26秒 |
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エコノ | 1分07秒 | |
画像 (Adobe Photoshop ハガキサイズ/hpプレミアムフォト用紙) |
ベスト | 1分48秒 |
解像度 | 2400×1200dpi |
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インク構成 | Bk、C/M/Y |
ノズル構成 | 292ノズル×4 |
ヘッド構成 | 全色独立ヘッド、Bkインク+CMY一体インク |
インターフェイス | USB、パラレル、赤外線ポート(IrDA準拠) |
本体サイズ | 488(W)×380(D)×184(H)mm(自動両面印刷ユニット装着時は奥行き435mm) |
重量 | 6.88kg |