このページの本文へ

前へ 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 13 次へ

知れば知るほど、オモシロイ

ネットワークユーザーのための「メール使いこなし」の常識

2001年02月27日 02時37分更新

文● NETWORK MAGAZINE編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

NETWORK MAGAZINE



  • 開発……XEmacsの開発コミュニティ/山本和彦氏(Mew)
  • URL……http://www.xemacs.org/
  • 形態……フリーウェア(GPL)
  • 価格……無償
  • 最新版……21.1.12(XEmacs)/1.94.2(Mew)

XEmacs

 LinuxやFreeBSDといったUNIX系OSを使っている人におすすめなのが、XEmacsとMewを使ったメール環境である。UNIXユーザーならすでにご存じだと思うが、XEmacsはツールボタンを備え、画像表示機能が追加されたEmacsエディタのこと。GNU EmacsやMuleと同じ「Emacsの1つ(Emacsen)」だが、一般に「Emacs」と呼ばれるものとは別のコミュニティにより精力的に開発が進められている。

 Windowsユーザーの読者のために少し解説を加えると、UNIXではEmacsなどのテキストエディタにメール機能をアドオンして、メール環境を構築するのが一般的である。そこで、エディタにテキストベースのEmacsやMuleではなくXEmacsを利用することで、メールに添付された画像をインラインで扱うことが可能になり、快適なメール環境を作ることができるというわけだ。

 またMew(Messaging in the Emacs World)は、Emacsenにアドオンしてメッセージング環境を構築するパッケージである。IMと呼ばれるPerlスクリプトを利用して、メールやニュースの送受信、メッセージの管理を行なうことが特徴である。IMを使えば、メールを受信するためのfetchmailといったアプリケーションは不要であり、MIMEのためのパッケージを別途導入する必要もない。メール環境をとてもシンプルに構築することができる。

 Mewの操作自体は、GnuやcmailといったEmacsen上の他のメール機能と同様、Emacsの強力なテキスト編集機能ときわめてシームレスに連携するようになっている。作者が日本の方で、キャラクタにかわいいネコが使われていることもあり、好んで使うユーザーも多い。

前へ 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 13 次へ

カテゴリートップへ

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ