同社は世界で初めてX線デジタルカメラを開発、市販しているが、そのキーテクノロジーも展示された。“LANMIT”と呼ばれるX線イメージセンサーがそれだ。従来のフィルム式のX線診断装置では、透過したX線をダイレクトにフィルムに感光させていたが、X線デジタルカメラではこのLANMITを使ってX線を可視光に変換し、それを独自の光センサーで読み取ることで映像化している。分解能は160μm、モノクロ14bitで階調表現が可能という。また、このセンサーを使ったX線デジタルカメラとすでに製品化されている眼底デジタルカメラ、医療用のネットワーク規格“DICOM”と組み合わせた電子医療診断のデモを行なっていた。
LANMITと呼ばれるイメージセンサユニット。X線を透過光に変えて光量を検出する |
X線デジタルカメラと眼底デジタルカメラをネットワークで結んで画面上で医療診断を行なうデモ。高精細のディスプレーを使って14階調で投影すると従来のフィルムと遜色のない診断が可能だという |