長時間動作は間違いなし
問題はそれをどう評価するかだ
ここまで紹介した3つの要素などにより、LX60Tはカタログ的には最長11時間の動作が可能とのことだ。当編集部のバッテリベンチマークテストでは、動作時間は5時間弱だったが、このテストは省電力設定などをすべて切った上で、Office 2000のさまざまな処理をマクロで延々続けるというもので、CPUやHDDへの負荷も常に最大レベルといってよく、通常の利用形態では、これより確実に長い時間でマシンを動作できる。レビュー時には、フル充電状態から原稿を書いたり、Webを閲覧したりといった一般的な作業でのテストも行ってみたが、電力消費が比較的激しいと思われる内蔵LAN機能を頻繁に利用していたにもかかわらず、7時間強は連続動作してくれた。これなら、スタンドアロン状態で省電力に気をつけながら利用すれば、本当に10時間以上の動作も可能かも、と感じられた。
ただ、どこでも明るい表示が望めるわけではない反射型液晶に、プリインストールOSはWindows 2000 Personal、さらに価格も25万円弱と液晶サイズやCPUパワーを他のマシンと単純に比較すると決して安くなく、必ずしも万人にお勧めできるタイプのノートPCでないことも確かだ。その一方で、ヘビーに利用しても6時間程度、通常の利用形態だと10時間以上バッテリ駆動が可能という事実に、何より魅力を感じる人も多くいるだろう。このマシンでしか得られないメリットをどう評価するか、それが本機購入の決め手になる。
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USBポートは左右の側面に1つずつの計2つ。付属の外付けCD-ROMドライブは、このUSBポートに接続するタイプのもののため、最大6倍速となっている。 |
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LAN機能は内蔵するものの、コネクタは付属ケーブルによって提供される。また、PDC/DoPaタイプの携帯電話に対応したUSB接続ケーブルも添付される。 |
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ボディはマグネシウム合金を採用しており、塗装も傷つきにくい処理が施されているので、安心して外で利用できる。 |
CPU |
Crusoe TM5600-600MHz |
メモリ |
128MB |
液晶 |
10.4インチ |
解像度 |
800×600ドット/26万色 |
HDD |
20GB |
CD-ROM |
6倍速(外付け) |
通信 |
モデム/LAN/携帯 |
サイズ |
264(W)×211(D)×21~27(H)mm |
重量 |
約1.37kg |
OS |
Windows 2000 Professional |
Officeアプリ |
Microsoft Office 2000 Personal(SR-1) |