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【お知らせ】大川情報通信基金が、“大川賞・大川出版賞・研究助成贈呈式”を開催

1998年12月01日 00時00分更新

文● 報道局 佐藤和彦

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 (財)大川情報通信基金(理事長:大川功(株)CSK会長)は、全日空ホテルにおいて、“大川賞・大川出版賞・研究助成贈呈式”を開催した。同基金は、毎年、情報通信産業分野で貢献した研究者の表彰や、研究助成活動を行なっている。

“大川賞”を贈呈する大川功理事長(左)。平山博早稲田大学名誉教授(右)
“大川賞”を贈呈する大川功理事長(左)。平山博早稲田大学名誉教授(右)



 優れた業績を残した研究者を表彰する“大川賞”(賞金1000万円)は、Lewis M. Branscomb(ルイス・ブランズカム)米ハーバード大学名誉教授と平山博早稲田大学名誉教授が受賞した。

“大川賞”を受賞したLewis M. Branscomb米ハーバード大学名誉教授は、「この上もない名誉である」と挨拶“大川賞”を受賞したLewis M. Branscomb米ハーバード大学名誉教授は、「この上もない名誉である」と挨拶



 また、優れた著作の著作者と出版社を表彰する“大川出版賞”(賞金100万円)は、専門書では、竹内外史米イリノイ大学名誉教授の『PとNP -計算量の根本問題-』((株)日本評論社刊)と韓太舜(ハン・テサン)電気通信大学教授の『情報理論における情報スペクトル的方法』((株)培風館刊)の2作品が受賞した。また、一般向けの啓蒙書では、ジャーナリストの竹島愼一郎氏の『テレビはインターネットの夢を見るか』((株)アスキー刊)が受賞した。

“大川出版賞”を受賞した『テレビはインターネットの夢を見るか』の著者であるジャーナリストの竹島愼一郎氏(中央)と、鈴木憲一(株)アスキー社長(右)。「インターネットがテレビに及ぼすインパクトという筆者独自の視点から見たユニークな力作である」というのが受賞理由
“大川出版賞”を受賞した『テレビはインターネットの夢を見るか』の著者であるジャーナリストの竹島愼一郎氏(中央)と、鈴木憲一(株)アスキー社長(右)。「インターネットがテレビに及ぼすインパクトという筆者独自の視点から見たユニークな力作である」というのが受賞理由





 情報・通信分野に関する調査・研究に対して行なわれる助成については、'98年度は宮田加久子明治学院大学社会学部教授など国内40人、海外10人の研究者に対し行なわれることが発表された。助成期間は1年間で、金額は国内100万円、海外1万ドル(約120万円)。

大川功(財)大川情報通信基金理事長大川功(財)大川情報通信基金理事長



 大川功同基金理事長は、「30年以上、情報通信産業に身を置き、70歳を過ぎても財団活動を行なえる自分は本当に幸せであると実感している」と挨拶。また、米マサチューセッツ工科大学に、子供のための研究施設“大川センター”を設立する計画について触れ、「子供たちの自由な発想が、情報通信産業の発展だけでなく、国際的な紛争を解決する助けになるのではないか」と大きな期待を寄せていることを表明した。

 また、大川理事長が会長を兼務しているセガ・エンタープライゼス(株)が、11月27日発売したゲーム機『ドリームキャスト』についても、「来るべきネットワーク社会を担う家庭用情報端末としての機能を『ドリームキャスト』は持っている。今後は、いかに安くマイクやカメラをつけるかが課題になる。いずれは、相手の顔や声を、見聞きしながら対戦ゲームが行なえるようになるだろう」との見通しを明らかにした。

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