ナショナル セミコンダクター ジャパン(株)は12日、情報家電(Information
Appliances)市場向けに、機能統合型CPU『Geode GX1プロセッサ』を発表した。すでに量産を行なっており、日米同時の4月1日に出荷を開始したという。
『Geode GX1プロセッサ』(左)と周辺チップ『Geode CS5530』(右) |
『Geode GX1プロセッサ』は、PentiumクラスのCPU(x86系コア)、グラフィックス機能、メモリー、PCIバスコントローラーを内蔵し、周辺デバイス『Geode
CS5530』とともに利用すれば、同社の提唱する“System-on-a-Chip”を実現できるという。STB(セットトップボックス)、携帯情報端末、Thin
Clientなどの情報家電製品に利用できる。線幅0.18μmプロセスで生産され、パッケージはEBGAおよびCPGA。周辺デバイスを含めた消費電力は0.8Wから2.4W(標準使用時0.8Wから1.2W)であり、従来と比べるとバッテリー寿命が2倍になったという。また、集積度を高めたことにより、STBや携帯情報端末などに用いる場合、省スペース化を図れるとしている。価格は、仕様などにより異なるが、グラフィックス機能とサウンド機能を搭載したもので、米国での参考価格が30~56ドル(約3150~5880円)。