KDEプロジェクトは10月23日、次期デスクトップ環境「KDE 2.0」をリリースした。KDEは、GNOMEと並んで広く利用されているUNIX向けデスクトップ環境で、UNIXにWindows並みかそれ以上の操作性を与えるべく開発されている。主要なディストリビューションはすべて、GNOMEとKDEの両方を採用している。
開発に携わったのは、30カ国以上にわたる数100人のプログラマ。多くのオープンソースソフトウェアと同じく、KDEの開発者のほとんどはボランティアだ。
KDE 2.0は、WindowsのExplorerと同じくWebブラウザとファイルマネージャの機能を合わせ持つ「Konqueror」や、オフィススイート「KOffice」、新しい開発ツールなどを備える。操作性も1.xから進歩しており、ルックアンドフィールをテーマでカスタマイズ可能になった。
KDE 2.0は、TrolltechのQtツールキットを基盤としている。GUIの部品を提供するQtのライセンスは、以前はKDEのライセンスであるGNU GPL (General Public License)と抵触する可能性があるとしてよく問題にされてきた。しかし今では、Qtのライセンスが変更されたことにより、この問題は完全にクリアになっている。
コンパイル済みのKDE 2.0のパッケージは、次のディストリビューションに対応したものがダウンロードできる。
- Caldera OpenLinux 2.4
- Debian GNU/Linux 2.2(potato)/2.4(woody)
- Linux-Mandrake 7.2
- RedHat Linux 7.0
- SuSE Linux 6.4(i386)/7.0(i386)/7.0(ppc)/7.0(sparc)
- Tru64