KDEプロジェクトは7月26日、デスクトップ環境「KDE」の次期バージョン「KDE2」がGTKのテーマをサポートするとアナウンスした。KDE2は現行のKDE 1.xのメジャーバージョンアップ版で、2000年9月のリリースが予定されている。
「テーマ」とは、ボタンやウィンドウの枠などの画面の見た目を規定するもので、ユーザーはテーマをカスタマイズすることにより、デスクトップを標準とは異なる雰囲気に装飾することができる。テーマを集録したサイト「themes.org」のGTKのページには、派手なテーマやクールなテーマから、MacOS Xの「Aqua」やBeOSに似せたものなど、262個ものテーマが登録されている。KDE独自のテーマは同サイトのKDEのページに223個が登録されている。これらはすべて自由にダウンロード可能だ。
また、KDE2ではアイコンもテーマでカスタマイズ可能になる。この機能の変わった利用例としては、8ビットカラー環境で起動されたときKDEが自動的に40色のアイコンテーマを作成することが挙げられる。256色という限られたカラーパレットの消費を抑えることで、多色を利用するアプリケーションのためにカラーパレットを残しているのだ。
GTKテーマを利用したKDEのサンプル画面は、KDEプロジェクトのWebページからブラウズすることができる。