このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

LinuxWorld Expo/Tokyo 2000レポート――レーザーファイブ(株)、「LASER5 Linux 6.5 SecureServer Editon」など、4製品を紹介

2000年05月18日 00時00分更新

文● 沖中弘史

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

「頼光クラスタシステム」

 「頼光クラスタシステム」は、モジュール形式でクラスタのノード数を必要に合わせて増減することのできるクラスタリングシステム。x86アーキテクチャを採用することで、コストが抑えられている。用途としては、大規模な科学技術計算や、データベースなどの各種サーバ利用などが考えられる。出荷予定は6月、価格は未定。

「頼光クラスターシステム」画像レーザーファイブ(株)のブースに展示された「頼光クラスターシステム」。ひとつの匡体のなかで、4ノードがクラスタ構成をとって稼働している

「頼光クラスタシステム」の主な特徴

  • OSは、「LASER5 Linux Raikou Cluster Edition」
  • Celeron、Pentium III、Pentium III Xeonに対応
  • 空調設備が不要で、研究室や、会社の事務所などに設置可能
  • 45Uのタワーラックに最大64CPUのシステムを構築可能
  • 処理ユニット単位で、任意のノード数を追加可能

 別売りのオプションとして、ノード監視ツール、ジョブマネージャ、計算関数ライブラリなどを用意する予定で、2000年末から2001年初頭にかけて出荷するという。

「L-Card+」

 「L-Card+」は、日本電気(株)が開発した、クレジットカードサイズのLinuxマシン。用途として、超小型のサーバマシン、PDAのコア、組み込み機器のコアなどが考えられている。OSは、「LASER5 Linux」を「L-Card+」用にカスタマイズしたものを使用している。CPUはVR4181-66MHz。インターフェイスは、コンパクトフラッシュカードスロット×1、10BASE-T×1、RS232C×1を装備している。発売日、価格は未定。

「L-Card+」画像
レーザーファイブ(株)のブースに展示された「L-Card+」。本体は液晶画面部分と同じ大きさで、その下の基板は開発環境。タッチパネル式で「Palm OS」風のインターフェイスのLinuxだ

 レーザーファイブ(株)は、これまで自社名を冠した「LASER5 Linux」が有名であり、ディストリビュータとしてのイメージが強かったのだが、今回、クラスタリングシステムや組み込み機器など、同社の技術的ノウハウを前面に出した発表により、Linuxパッケージ製造以外の側面が大きく印象づけられた。

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード