とまあ、動き回る被写体で遊ぶには最高のデジカメなのだが、EX-FC100の一番の楽しさは「ハイスピード動画」にある。わたしはそう思う。肉眼では捕らえられない猫のしなやかな動き……とお茶目さを動画で撮りたい人に最高なのである。
まずはかふかの華麗な飛び込み動画をどうぞ。
きれいにダイブした……と思ったら勢いあまってごろん。
この動画、途中から急にスローになってるのがわかると思う。これがハイスピードEXILIMの優れた機能「30-210fps」切替動画なのだ。
背面のOKボタンを押すたびに秒30コマ(これは普通の速度の動画)と秒210コマ(こちらは7倍のハイスピード)を切り替えられるのである。秒30コマで撮りつつ、決定的瞬間がキタッと思ったら秒210コマに切り替えるのだ。これは最高。
お次は成功した華麗なダイブ。美しい猫背のアーチをご堪能ください。
今度は美しい飛び込みが決まりました。それにしても、躊躇なくダンボールに飛び込むなんて無謀というか怖いもの知らずというか。さすが猫
最後は枯れ葉にダイブする地域猫。おもちゃをつかまえようとして空振りしてそのまま枯れ葉に……というシーン。舞い散る枯れ葉の美しさにも注目。
おもちゃを取り損ねてそのまま枯れ葉の海にダイブ。びっくりして飛びのいた手前の猫もまたおかしい。
猫って一瞬を切り取ってもかわいいけど、こうして動いてる姿をスローモーションで見ると、その動きのしなやかさとお茶目さに感服するのである。
それをこんな小さなカメラで楽しませてくれるEX-FC100は偉い。
筆者紹介─荻窪圭
老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走り回りながら面白いものを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)。密かにネコ動画ポッドキャストも更新中。
*次回は 3月3日掲載予定
この連載の記事
-
第865回
デジカメ
4つのカメラを搭載したサムスン電子「Galaxy S24 Ultra」は猫の顔アップもピシッと撮れる -
第864回
デジカメ
”猫撮影の基本”第3弾! 背景やボケ具合をコントロールするとよりイメージどおりの写真が撮れる -
第863回
デジカメ
”猫撮影の基本”第2弾! 広角と望遠の特性を知って使い分けると写真のバリエーションがぐっと広がる -
第862回
デジカメ
構える高さを工夫すると猫写真は大きく変わる! 新年度なのであらためて猫の撮り方ノウハウをご紹介 -
第861回
デジカメ
10年前に撮った猫とまさかの再会! 数年ぶりに出会っていた猫たちの写真をライブラリーから探し出した -
第860回
デジカメ
膝の上で気持ちよさそうにしている猫を親指シャッターやアクロバティックな体勢で自撮り! -
第859回
デジカメ
富士フイルム「X100VI」は発売前から大人気! 歴代「X100シリーズ」で撮った猫写真を集めてみた -
第858回
デジカメ
ぱぱっと設定できて程良い距離感で猫が撮れる! 富士フイルム「X100VI」は楽しい趣味カメラだ -
第857回
デジカメ
噛んだり、テレビを見たり、眠ったり……うちの黒猫ミルならではの瞬間を狙ってみた -
第856回
デジカメ
望遠に強い「OM SYSTEM OM-1 Mark II」+100-400mmレンズで寝ている猫を“どアップ”で撮影 -
第855回
デジカメ
ロゴが「OM SYSTEM」に変わった「OM-1 Mark II」を持って早速猫撮影へ - この連載の一覧へ