Mobile World Congressに見る最新スマートフォン事情 Part1
iPhone化を目指すWindows Mobile 6.5
2009年02月20日 10時00分更新
「Internet Explorer Mobile」が改良され、Windows用の「Internet Explorer 8」と近いものになった点も大きい。搭載機種のメモリー搭載量にも影響を受けるが、これまでよりも閲覧可能なサイトが増えたということだ。
Windows MarketplaceとMy Phoneは、Windows Phone向けの新しいサービスだ。Marketplaceはソフトウェア流通サービスで、現在の流行のひとつ。一方のMy Phoneは、携帯電話とパソコン向けのデータ同期/バックアップサービスだ。簡単に言えば、iPhoneの「App Store」やGoogleの「Android Market」に相当するのがWindows Marketplace。Appleの「Mobile.Me」に相当するのがMy Phoneだ。
Windows Marketplaceは、マイクロソフトが審査したソフトウェアのみを配信/販売が可能なサービスで、Windows Mobile 6.5以降の搭載機種のみが対応する。それ以前のバージョンには対応しない。6.5には最初からクライアント側ソフトウェアが搭載される。
My Phoneは無料のサービスで、こちらは従来版のWindows Mobileにも対応する。マイクロソフトの日本法人によれば、どちらも日本でのサービスが予定されているという。Windows Mobile 6.5搭載機種が登場する2009年秋ぐらいには開始の予定だ。
また、マイクロソフトは会場内の自社ブースで、開発中の技術「Microsoft Tag」のデモを披露した。これは日本の携帯電話でよく利用される「QRコード」のように、URLなどを2次元コード化したものだ。これを携帯端末のカメラで入力し、ファイルをダウンロードさせたりできる。日本のQRコードとの分かりやすい違いは、コードに色を使っていること。すでにリーダーは配布されていて、誰でも試めせる(とはいえ、コードの書かれたものがないと無意味だが)。
筆者もさっそく試してみたが(リーダーのダウンロードサイト)、ソフトウェアを起動すると自動的にカメラがオンになり、認識範囲を示す枠が表示される。その中にコードが入ると、多少ゆがんでいても一瞬で認識が行なわれる。すると、すぐにInternet Explorer Mobileなどが起動して、そのURLからプログラムや着信音などのダウンロードが開始された。