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パイオニア愛好者がその魅力と悲痛な胸中を語る

さようなら「KURO」、またいつか……

2009年02月12日 19時34分更新

文● 橋本 優/トレンド編集部

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初代「KURO」発表会の様子

初代「KURO」発表会の様子

KUROユーザーが語るパイオニア画質の素晴らしさ

 KUROは放電を高速で行なうことで予備放電を小さくし、暗コントラストを低減。その黒レベルは「測定不能」と公表した程だ。

 KUROの発表の衝撃を、AVライターで初代KUROユーザーの鳥居一豊氏はこう振り返る。

 「正直、(KURO以前の)プラズマテレビは真っ暗な部屋だと黒が浮いてしまって使い物にならないと感じていました。ところが初代KUROは電源を入れてもディスプレーが光らない。インジケーターランプで電源が入っていることが確認できるぐらいです。これには衝撃を受けました」

 こうして同氏は初代KUROを購入したそうだが、昨年9月に発表された新しいKURO(関連記事4)についても購入を決めていたという。ただし価格が価格なのですぐには手が出せず、現在は「(在庫限りなので)かなり慌てている」そうだ。

 そして今回の撤退発表について、鳥居氏は痛切に残念がった。

 「黒レベルに関しては最新の液晶テレビでもKUROに近い、もしくはそれ以上の製品があると思います。でも絵として綺麗なのはプラズマです」

 「特にパイオニアのプラズマテレビは絵の出方が違うんです。映像の活き活き感はまるで命が宿っているような、窓越しに裸眼で風景を見ているような、そんな感覚なんです」

「VIERA」発表会の様子

「VIERA」発表会の様子

 パイオニアの絵作りを絶賛する鳥居氏だが、パナソニックのプラズマテレビにも期待感を示している。

 「最新の「VIERA」(関連記事5)の上位モデルにはパイオニアの技術が一部採用されていて、昨年発表の機種より画質がよくなっていると思いますよ」

 とはいえ、「参入メーカーが減ってきて、製品の選択肢が少なくなるのは寂しい」そうで、「景気が戻ったら是非復活を期待したい」と強く語っていた。

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