キレイで見やすくなったワンセグ
卓上テレビのようなスタイルでゆったり楽しめるワンセグも売りのひとつだ。パナソニックの高画質技術「モバイルPEAKSプロセッサー」の搭載により、コントラストは従来の4000対1から6000対1に、色数は約26万色から約1600万色へと大幅に進化。奥行き感のある、色鮮やかな映像を楽しめるようになっている。
P-01Aは6000：1の高コントラストを実現
こちらは2008年6月発売のP906i。コントラストは4000：1
P-01Aでは約1600万色相当の発色を実現している。階調数は906iの約4倍になった
P906iは約26万色相当の発色
個人的に便利だと感じたのは、録画した番組の「あらすじ再生」機能だ。これをオンにすると、音声のあるシーンは通常のスピードで再生し、音声のないシーンは高速再生でスッ飛ばす、ということを自動的にやってくれる。例えば60分のドラマなら30分弱で見ることができる。
これがあらすじ再生を簡単に表現したもの。セリフのある部分は聞きやすい速さで再生し、それ以外は高速再生する
時短再生の一種なのだが、どことなく洋画やミュージックビデオなどで見かける映像効果（音声のないシーンでは登場人物が瞬間移動する）みたいで、逆にテンポにメリハリが出て、飽きずに見られる。設定するには動画を一時停止し、機能→早見再生→あらすじ再生を選択すればいい
音声判別の精度の高さもなかなかだ。これならストーリーをちゃんと把握できる。番組内容にもよるが、実質45分間のテレビドラマならおおむね15分～25分程度に短縮して見ることができる。あらかじめ録画しておいた番組を休憩時間などに手早くチェックするといった用途ならじゅうぶん役立つだろう。
唯一残念だったのは、正式対応しているはずのFLV形式のストリーミング動画を視聴できなかったこと。PC版YouTubeやニコニコ動画にある動画をフルブラウザーで再生しようとしたところ、いつまで経っても動画の読み込みが終了せず、結局再生されなかった。広報に確認を取ると、動画の容量によっては再生できないものがあるそうだ。また、ニコニコ動画の上にコメントが載っているものは再生できないらしい。まぁ、いずれの動画サイトにもケータイ版が存在するので致命的な問題とまでは言えないにしても、FLV形式に正式対応しているだけにもったいない気がする。
横置きでワンセグをよく見る人にオススメのP-01A。ワンセグの番組表は横表示に対応し、とても見やすい。アンテナ内蔵タイプなので、見た目もスッキリしている。それでいて建物の内部でも感度は良好。横開きスタイルが好きな人はもちろん、画質がよくて使い勝手のいいワンセグケータイを求めている人にオススメだ。
