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男を上げろ、ボンドに迫れ!

00エージェントになるための「7つのライセンス」

2009年01月07日 17時00分更新

文● チバ ヒデトシ

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物語を飾るもう一つの脇役に注目だ!


 「007/慰めの報酬」は、数多くの過激なアクションシーンが楽しめるエンタテイメント作品。その規模と撮影の危険度は前作を凌ぐという。シリーズ最高と評価が高い金髪のボンドことダニエル・クレイグの活躍に期待がかかる。また、孤独な女・カミーユを演じるオルガ・キュリレンコのクールな美貌にも要注目だ。筆者も試写で一足先に楽しませていただいたが、その面白さに時間を忘れて見入ってしまった。

カミーユと荒地を歩くボンド。ほこりだらけでもダンディーだ

 ストーリーを楽しむ上で忘れてはならないのが、ボンドが操るアイテムの数々だ。ここでは映画のリアリティを高める名脇役──ボンドが操るアイテムの数々にフォーカスする。

 過去のシリーズでは、Qが開発した驚くような秘密兵器が飛び出した時代もあったが、「007/カジノ・ロワイヤル」以降、新生007はイギリスが生み出したヒーローらしく、トレンドを意識しつつも、正統派の道具が作中に数多く登場している。ここでは7つのアイテムを紹介しよう。

 例えば、ボンドが着ているスーツ。グッチのクリエイティブ・ディレクターだったトム・フォードが手がけている。「滑らかで仕立ての良い服を」という、衣装担当スタッフの要望に応じ、イタリアで「モヘアトニック」という稀少な生地を探し出し、体を美しく覆うスーツに仕立てあげた。

 このスーツでパーティやオペラシアターといったフォーマルなシーンに登場するボンドはもちろんだが、それ以上にアクションシーンやカミーユと荒地を脱出する際に、ほこりだらけになったスーツ姿のボンドは男の目から見ても惚れ惚れするほどのダンディーぶりだ。もちろんこの他にもかずかずのスグレモノ、名品がボンドの身の回りを飾っている。

 こんなボンドが愛用するモノを身に着けたら、自分の男前ぶりもあがるんじゃないか、などと妄想を抱いてしまう。あるいはデートのあと、そういったアイテムの背景を彼女にスマートに話してみたい。「007/慰めの報酬」にはそんな楽しみ方もあるのではないだろうか? ボンドが愛用するさまざまなアイテムをチェックして、ボンドのような正統派の男前を目指せ!


File 001. ソニー・エリクソン(カメラ付き携帯電話)


「007/慰めの報酬」でのボンドは、“サイバーショット”ケータイ「C902」ひとつで撮影と情報通信をこなしている

 円形劇場で開催されるオペラの観客にまぎれ、世界の錚々たる面々と「密会」を画策するグリーンの動きを突き止めたボンド。参加者のひとりからレシーバーを奪い、何食わぬ顔でその「密会」に参加する。ボンドは悪巧みに加わろうとしている世界中のVIPたちを携帯電話<ソニー・エリクソン C902>のカメラで撮影。当然、遠くて角度も悪いが「顔検出オートフォーカス」機能で、敵の顔をキャプチャー。その画像をMI6に転送するとスタッフが特殊な画像処理ソフトで修正し、即座に解析してしまう。MI6の人物データベースにアクセスして、次々に悪者たちの素顔を暴いていくのだ。

※本携帯電話の日本市場での販売予定はありません


File 002. ソニー “サイバーショット”(デジタルカメラ)


 無事任務を終え、つかの間のバカンスを楽しむヴェスパーとボンド。ヨットからベネチアの町並みをデジタルカメラ(ソニー“サイバーショット”)でのぞいていると、その中に見覚えのある男の姿を見かける。「007/カジノ・ロワイヤル」で、ラストの悲劇に向けてストーリーが動き出す重要なシーンだった。

ベネチアの街並みを撮るカメラ(「007/カジノ・ロワイヤル」から)


File 003. ソニー バイオ(モバイルパソコン)


 オフィスに張り付いていては仕事にならないのがエージェント稼業。だからと言ってボンドがパソコンに弱いわけではなさそうだ。

MI6のオフィスにも置かれていたバイオ(「007/慰めの報酬」から)。前作では、ボンドの愛用パソコンでもあった(「007/カジノ・ロワイヤル」から)

 「007/カジノ・ロワイヤル」では、ボンドは敵であるル・シッフルの情報を突き止めるのにノートパソコン(バイオ)を使って情報にアクセスする。ボンドはその後も何度かモバイルでバイオを使いこなしている。「007/慰めの報酬」でMのデスクにあるのもバイオ。どうもMI6はバイオがオフィシャルで使われているらしい……。


File 004.オメガ シーマスタープラネットオーシャン(ウォッチ)


 ボンドが愛用する時計は「オメガ シーマスター プラネット・オーシャン 600M コーアクシャルクロノメーター」だ。

ボンドのハードなアクションにも耐えるオメガ シーマスター プラネット・オーシャン

 新時代のボンドらしく、「007/慰めの報酬」ではこれまでのブルーダイヤルのシーマスターではなく、ブラックダイアルのシーマスタープラネット・オーシャンを身に付けている。長期に渡って高精度を保つコーアクショなる・エスケープメントや、プロダイバーウォッチには不可欠のヘリウムエスケープバブルによる高い防水性能を持っているスグレモノだ。。


File 005. アストンマーチン・DBS(クルマ)


ボンドの愛車アストンマーチン

 ボンドの愛車はアストンマーチン。「007/慰めの報酬」のオープニングシークエンスでは、北イタリアの湖畔や採石場を舞台にしたカーチェイスに度肝を抜かれる。数台のアルファ・ロメオに追い回されるボンドは、アストンマーチンを駆って敵の猛追をかわしていく。アストンマーチンは、何度も敵の銃弾を受け、ドアも吹っ飛ぶ満身創痍でも、忠実にボンドのドライビングに応えている。


File 006. ヴェスパー・マティーニ(酒)

飛行機内でもボンドの酒と言えば、ヴェスパー・マティーニ


 ボンドが愛したヴェスパー・リンドから名付けられたボンド特注のレシピによるマティーニ。イギリス産のゴードンズ・ジン(3オンス)とウォッカ(1オンス)の両方を入れ、ボルドーのアペリティフワイン、キナ・リレ(1/2オンス)を、またオリーブの代わりにレモン・ピールを入れるというもの。「007/慰めの報酬」では、移動中の機内のバーや「007/カジノ・ロワイヤル」でのカジノシーンなど、ボンドが手にするのはこのマティーニだ。また、なにかと登場するパーティーのシーンで多くの人々がシャンパーニュのボランジェを手にしている。


File 007. ワルサー PPK(銃)


 その時々において、さまざまな武器を手にするボンドだが、やはり愛用の銃と言えば、ワルサー。

ボンドと言えばワルサー

 ワルサーP99だったりPPKだったりと異なる型式のワルサーを使う事があるが、「007/慰めの報酬」ではワルサーPPKを手にしている。元々、ナチスの銃として悪いイメージのあったワルサーだが、ボンドが愛用しはじめてから、その印象はまったく異なるものになったとも言われている。


「007/慰めの報酬」──予告ムービー


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