欧文交じりの文は和文フォントとそろえる
- 1. 初期設定のCenturyはなじまないときがある
- Wordの初期設定では、半角英数字のフォントはCentury、和文はHG行書体を使っているが、やや浮いてしまっている。また「MOS」のような短い単語も横になっているため読みにくい。
- 2. 短い欧文は縦にして、和文と同じフォントにする
- 欧文も和文と同じHG行書体に変えて、「MOS」は全角で入力して縦にした。1~3文字程度の短い英単語は、立てた方が読みやすいのがわかる。なお、「Microsoft」以下の部分は半角のままにしておく。
- 3. 和文と同じフォントにして、欧文を「B」(太字)に設定
- 欧文と和文を同じフォントにしたあと、欧文だけをドラッグで選んで、「書式設定」ツールバーの[太字]ボタンで太くすると、より和文となじむ場合もある。
- 4. 欧文のみをプロポーショナルタイプにして字間を詰める
- 次に太字にした欧文に対して、和文と同じタイプのフォントのプロポーショナルタイプ(HG P行書体)を設定。文字間隔が狭まって見栄えがよくなる。見出しで使いたいテクニックだ。
縦書きで欧文が混ざった文書を読みやすくするポイントは2つあります。まず、文字を横に寝かせるのか、縦にするのかという使い分けです。短い欧文で全角で入力し縦にして、長い欧文では半角、あるいは全角で入力して、横向きに寝かせるのが基本です。
ただし、Wordの初期設定では漢字やひらがななどの全角文字には「MS明朝」、半角英数字には「Century」になります。横書きでは違和感はありませんが、縦書きにして和文のフォントを行書体などに変えると、Centuryがなじみません。そこで、半角英数字にも全角文字と同じフォントにすると統一感が高まり、読みやすくなります。
また、半角英数字は同じフォントでもやや小さくなる特徴があります。和文のフォントと差が大きいときは「書式設定」ツールバーの「B」(太字)ボタンで太くするとよりよくなります。
ひと押しテク
画面の文字を印刷に近い表示に変えると
フォントが選びやすい
画面上で見るフォントはギザギザで実際の形がわかりにくい。Windows XPには、フォントがなめらかに見える「ClearType」と呼ばれる設定がある。ただ、フォントによってはぼやける文字があったり、文字の表示に若干時間がかかるときもある。その場合は設定を元に戻したり、印刷して確かめよう。
本記事は「アスキードットPC 2006年7月号」の特集記事を元に、編集・再構成したものです。
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