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Endeavor Na01 mini―4万6800円のUMPCに欠点はないのか?

2008年12月09日 13時38分更新

文● ヤシマノブユキ

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Netbookとしての性能はまずまず


 価格が安いと、気になるのが性能だ。

 実際に無線LAN(IEEE802.11g)環境で動画サイトを視聴してみたところ、HD画質の「eyeVio」はコマ落ちや音飛びが激しく、まともに見られなかったが、「ニコニコ動画」や「YouTube」(高画質モードを含む)、「Joost」といったあたりはまったくストレスなく楽しめた。

Joostのような本格的コンテンツが充実しているサイトは大画面と相性がイイ。

Joostのような本格的コンテンツが充実しているサイトは大画面と相性がイイ。全画面で再生すると想像以上に見応えがある。画質こそDVDにはかなわないが、画面サイズが大きいぶん、一般的なDVDプレーヤーよりもずっと快適に視聴できる

 画面がノングレアタイプなのも嬉しい。蛍光灯の映り込みやギラツキが少なく、長時間画面を見つめても目が疲れにくい。

 低発熱という点もポイントだ。底面と側面に排熱口が計5ヵ所もあるためか、CPUパワーを必要とする高画質なネット動画を視聴し続けても、本体がひどく熱くなるといった現象は見られなかった。動作音も静かだ。熱暴走のおそれがなく、安心して膝上に置いたままでも利用できるので、活用シーンを選ばない。

 動画以外のニュースサイトなどを閲覧する際にも、それほどストレスは感じられない。他のNetbook同様、縦方向の解像度は600ドットと狭いが、横方向の画面解像度が1024ドットあるので、「Yahoo! JAPAN」や「mixi」のような横幅の広いサイトでも横スクロールなしでスパッと表示できる。一世代前のNetbookのような画面の窮屈さはない。

「Yahoo! JAPAN」トップページの横幅は約950ドット。1024ドットで表示するとご覧のとおりピッタリおさまる

「Yahoo! JAPAN」トップページの横幅は約950ドット。1024ドットで表示するとご覧のとおりピッタリおさまる

 「ネット閲覧」というNetbook本来の使い方に関しては、十分な性能があると言えるだろう。



A4ノート並みに使いやすいタッチパッドとキーボード


 Netbookを選ぶ際、気をつけたいのがタッチパッドとキーボードの使いやすさ。海外製のNetbookの中には英語キーボードを強引に日本語化したようなものがあり、配列が独特だったり、キーサイズが小さくて使いづらいことがある。

 Na01 miniはさすが国産といった感じで、タッチパッドもキーボードも使いやすい。イメージとしてはふたまわり大きいA4ノートとほぼ同じレベル。ゆったり操作できると思ってかまわない。

 特にタッチパッドのデキがイイ。一部のミニノートのようにクリックボタンが左右に配置されるのではなく、手前にレイアウトされているので、画面から目をそらさず操作に集中できる。クリックボタンは適度な硬さで、指が疲れることもない。

 キーピッチ(17mm)とキーストローク(2mm)も実用上じゅうぶんなサイズ。ややしっかりめのクリック感があり、中には(Enterの左隣の)「む」のように狭められたキーもあるが、この原稿を書こうと1~2時間打っていても特段の疲労感はなかった。BIOSの設定でCtrlとFnキー、WindowsキーとAltキーをそれぞれ入れ替えられるのがウレシイ人も多いだろう。

キーボード

CtrlとFnについては、キートップのプリントも初めからキーの入れ替えに対応している

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