テクニック#1 バック紙を使って背景を作る
まずは「バック紙を使って背景を作る」。これに関してはもはや説明するまでもない。散らかった机や床にポンと置いたのを撮ったものと、単一色の「バック紙」を背景にしたのとでは説得力がまったく違う。
ただし、プロ用品は高いので無地の紙ならばなんでもいい。小物ならばA4~A3程度のコピー紙で十分だし、ポスターの裏地などでも応用は利く。
テクニック#2 アイテムはやや望遠で撮る
つづいては「アイテムはやや望遠で撮る」。これに関してはオークション画像で間違った例が多く見られるものだ。たとえば時計などを撮る際「大きく写さなくては」と考え、カメラを近づけてマクロ撮影をしてしまうのだ。
たしかに「広角+マクロ」で撮ったほうが大きく写るのは確かなのだが、遠近感が強調されてフォルムが正確に伝わりづらくなってしまう。小さなキズの説明といった部分アップならばともかくオークション用の製品写真を撮るなら、カメラを引いて望遠側でマクロを使って撮るのが基本だ。
マクロモードでも広角側と望遠側で最短撮影距離が極端に異なるカメラは多い。一般的なカメラでは「1cmマクロ」など広角時の最短撮影距離がセールスポイントとして謳われている。
また「スーパーマクロ」などの超接写モードを備えるカメラは、ほとんどズーム位置が広角側に固定される。オークションなどの接写を重視してカメラを選ぶのであれば、望遠時の最短撮影距離も確認しておこう。
望遠撮影によって広角ならではの歪みを抑えるのは小物に限ったことではなく、例えば車やバイクのようなものを出品する際にも重要だ。駐車場など狭い場所は避け、広い場所に移動して撮るようにしよう。